Record China 2018年5月26日(土) 16時30分
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サッカーW杯ロシア大会が間近に迫っているのに韓国では熱気がゼロに等しい、と地元紙が伝えている。日韓共同開催の02年大会を頂点に人気が年々衰えていった、と指摘。「アジアの張り子の虎に転落」と嘆いている。写真はサッカーW杯ブラジル大会の韓国の関連グッズ。
2018年5月26日、サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の開幕が6月14日に迫っているにもかかわらず、韓国では熱気がゼロに等しい、と地元紙が伝えている。国技ともいわれたサッカーは、日韓共同開催の02年大会を頂点に人気が年々衰えていった、と指摘。「アジアの張り子の虎に転落」と嘆いている。
朝鮮日報はロシア大会を約3週間後に控えた韓国サッカーの現状を「前回大会の今ごろはテレビ局をはじめとする各種業者のW杯商戦が活気を帯びていたわけだが、現在は沈黙している」と報道。「首脳会談や地方選挙など大きな政治イシューがあるものの、スポーツに対する関心はどの時代も別途だった。そうでなければ、プロ野球の球場に押し寄せる多くのファンを説明することができない」としている。
選手と代表監督を経て、現在サッカー協会専務を務めている洪明甫氏は「サッカーというコンテンツが力を失っていく」と悔しさをにじませ、申台龍代表監督の知人は「今年はW杯が開かれる年だというが、到底そうは思えないと言うのが韓国サッカーの現住所だ」と、ため息をついているという。
その背景として同紙は「W杯予選で露呈した代表チームの無気力さ、野球と違って根っこが浅いプロ球団の地元との関わり合い、少年サッカーからプロ球団に至るまで、目の前の成績だけを追い求める体質など、多くの原因が複合的に指摘されている」と分析。「解決策としては『情熱』を取り戻すことが何よりも重要だろう」と訴えているが、ロシア大会には間に合いそうにもない。
一方で「今では『アジアの張り子の虎』にまで転落してしまった韓国サッカー」としながらも、「決して衰えない体力と試合運びで並み居る強豪を寄せ付けずに勝利した感覚は今も健在だ」と強調。「情熱を取り戻した韓国サッカーの生き生きとしたプレーを見てみたい」と代表チームを鼓舞している。
ロシア大会の1次リーグで韓国は、前回覇者でFIFA(国際サッカー連盟)ランク1位のドイツ、W杯過去6大会連続で1次リーグを突破しているメキシコ、欧州予選プレーオフでイタリアを撃破したスウェーデンと同じF組に入った。典型的な「死の組」だ。
2位以内で1次リーグを勝ち抜くには高い壁が立ちはだかっているが、ここにきて主力選手にけが人が相次いでいる。今シーズンのフランスリーグで大活躍(リーグ11得点)し、韓国代表チームの攻撃をけん引する選手として高い評価を受けてきた権昶勲も戦線を離脱。東亜日報は「弱り目にたたり目。またも悲報が舞い込んだ」と報じている。(編集/日向)
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