北京市初の「自転車専用高速道路」の計画が固まる、9月着工へ―中国

Record China    2018年5月26日(土) 4時28分

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北京市交通委員会は同日までに、北京市で初となる「自転車専用道路」の建設計画を固めた。9月着工、2018年6月の完成を目指す。資料写真。

2018年5月23日、北京市メディア新京報によると、北京市交通委員会は同日までに、同市で初となる「自転車専用道路」の建設計画を固めた。9月の着工、2018年6月の完成を目指す。自転車の通行をそれ以外の車両や歩行者と完全に分離することで、「高速走行」を可能にするという。

「自転車専用高速道路」が建設されるのは市北西部の昌平区の同城街と文華路の交差点から、同じく市北西部だがやや中心部に近い海淀区の上西路と後廠村路交差点までの、約6.5キロメートル。途中にある京蔵高速道路は立体交差で上を通り抜け、京包鉄道は下をくぐる。

計画が決まった部分は第1期であり、将来は第2、3期分として、北京市中心に向け、海淀区中関村地区まで延伸させる構想だ。

中国では電動自転車の利用が盛んだが、「自転車高速道路」では、電動自転車の走行は認められない。具体的な管理方式は未定だが、監視システムを導入する見込みで、「人がこぐ自転車」の通行権を確保するという。一般道路とは分離され、特定の出入り口だけで対応する。また、自転車高速道路内には信号機を設けず、スムーズな流れを確保する。

関係者によると、自転車利用は通勤時など時間帯による交通量や方向性が大きく異なることを考慮して、渋滞を解消するためにリバーシブルレーンを設ける。リバーシブルレーンは時間帯によっては追い越し用車線としても利用する。1レーン当たりの通行量は1000台から1200台を見込み、時速20キロメートルでの走行を念頭に置く。

中国ではかつて、重慶市や武漢市など起伏の多い土地を除けば、自転車利用が極めて盛んだった。朝夕の通勤時間帯には、大通りを自転車が埋め尽くす光景も珍しくなかった。しかし1990年代ごろからの自動車の普及に伴い、自転車の利用は減少していった。ところが最近では、大気汚染の原因にならないなどの理由で、自転車が再び見直されるようになった。2016年からは、スマホ決済で簡単に利用でき、どこでも「乗り捨て」可能なシェア自転車が爆発的に普及した。(翻訳・編集/如月隼人

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