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羽生結弦がくれるサプライズ、それはまるで永遠になくならないチョコレートの詰め合わせ―中国コラム

Record China    2022年6月30日(木) 21時0分

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中国のポータルサイト・百度に28日、「羽生結弦を好きになるのはどれだけ遅くても遅くはない」とするコラムが掲載された。

中国のポータルサイト・百度(バイドゥ)に28日、「羽生結弦を好きになるのはどれだけ遅くても遅くはない」とする、羽生ファンによるコラムが掲載された。以下はその概要。

今年2月の北京冬季五輪以降、「どうしてもっと早く羽生結弦を知ることができなかったのか」「ファンになるのがどうしてこんなに遅かったのか」と嘆く声をよく耳にした。4年前の平昌五輪で初めて羽生のスケートを見た私も、同じ思いをした。

平昌五輪での「バラード第1番」は、私が“一目で沼に落ちた”プログラムだった。過去の映像を振り返る中で、彼を知るのが遅すぎた自分を恨んだ。なぜ名前を聞いたときにすぐに試合の映像を見ようとしなかったのか、と。もちろん、さらに大きな心配もあった。それは引退してしまうのではないかということだ。

当時の私も、私と同じように平昌五輪で羽生を好きになった無数のファンたちも、これほど豊かで、多彩で、深く重厚な北京への4年間を羽生と一緒に歩むことができるとは思っていなかっただろう。北京までの4年間、彼はさらに精進し、成長し、殻を脱ぎ捨て、一つひとつの特別な瞬間を通じてどれだけの人を魅了してきただろうか。

それは、仙台での祝賀パレードかもしれないし、2018年グランプリシリーズロシア大会で松葉杖をついて表彰台に上がった瞬間かもしれないし、2019年世界選手権のエキシビション「春よ、来い」でのリンクへのキスかもしれないし、同年の「ファンタジー・オン・アイス」の「マスカレード」かもしれないし、同年のソチでの「パリの散歩道」かもしれない。

羽生結弦を好きになった人はそれがどの段階であれ、「自分ははまるのが遅すぎた」「彼を好きになる最高のタイミングを逃した」と思うだろう。しかし、一つまた一つと行われる演技で、羽生は「遅くない、いつからでも遅くないよ」と教えてくれる。なぜならあなたは新しい「ポイント」で、永遠に彼を好きになり続けるから。

すでにフィギュアスケート界で十数年にわたり活躍してきた「氷上のスーパースター」が、今でも登場するたびに新しいファンを獲得できる、この「不思議な能力」はどこから来ているのだろうか。それはおそらく、人としてますます美しくなり、プログラムがますます美しくなり、技術がますます洗練されていくから。もちろん、常に前進、向上していくという性格も理由だろう。

今回の「ファンタジー・オン・アイス」での羽生の演技が示した精神、身体、技術、そして彼が生み出したフィギュアスケートの全く新しい表現形式を見て、彼が4カ月前に重い失意を経験し、深刻なけがを負った人物だと誰が信じられるだろうか。ファンが北京五輪での負の感情を消化しきれていない中、羽生はこの4カ月でけがを直し、考えを整理し、独学でダンスを学び、表現に革新をもたらしたのである。

腕を使ったより豊かな表現、ダンスの振り、ステップとのバランス、リンク内外の融合、そのすべてが人々を感嘆させた。羽生はこの4カ月の間にどれだけのものを見て、どれだけのことを学んできたのだろうか!

こうしたサプライズは永遠に、何層にも重なっていく。「これがすべて」と思うたびに、羽生はまた魔法のように新しい自分、新しい技術を見せてくれる。このサプライズはまるで開けても開けてもなくならないチョコレートの詰め合わせの箱を開け続けるようなもの。次のひとかけらがどんな味なのかは永遠に分からないが、いつも少しだけ苦く、より多くの甘さを伴っていることをあなたは知るだろう。

それは、「羽生結弦を好きになるのは、いつからでも遅くはない」という天からの贈り物。なぜならあなたは、より良い羽生結弦を永遠に見続けることができるのだから。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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