中国が自動車輸出で世界一に、どこに売っているのか―中国メディア

Record China    2023年6月20日(火) 7時0分

拡大

18日、中国の雑誌「財経」は、自動車輸出世界一となった中国について「どこに車を売っているのか」とする記事を掲載した。写真は上海南港埠頭。

2023年6月18日、中国の雑誌「財経」は、自動車輸出世界一となった中国について「どこに車を売っているのか」とする記事を掲載した。

記事は、中国自動車工業協会のデータとして、今年1〜5月の中国の自動車輸出が前年同期比81.5%増の175万8000台となり、このうち新エネルギー車の輸出が同2.6倍の45万7000台に達したと紹介。単月で初めて日本を抜き自動車輸出世界一となった4月以降も輸出量が順調に増えていることを伝えた。

そして、同1〜4月の輸出先ランキングではロシアが1位で、以下メキシコ、ベルギー、オーストラリアサウジアラビア英国、タイ、スペイン、アラブ首長国連邦(UAE)、フィリピンと続いており、1位のロシアに関してはウクライナ戦争によって多国籍企業が続々とロシアへの自動車輸出を停止したことで、中国企業に大きなチャンスが巡ってきたという特殊な理由があったと説明した。

また、他地域では低い関税が中国車のコストパフォーマンスを一層高める結果になっており、オーストラリアでは中国との自由貿易協定によって、これまで日本企業の天下が長く続いてきた東南アジア市場でも地域的な包括的経済連携(RCEP)協定によって関税が引き下げられ、中国車が市場参入しやすい環境が構築されたと伝えた。

さらに、中国企業が新エネルギーへの転換を率先して進めたことが、脱炭素、低炭素化社会を目指す世界の流れと合致したことも中国車の輸出が増えていることの主要因の1つであるとも指摘。タイでは2030年までに二酸化炭素を放出しない自動車の新車比率を30%にまで高める目標を打ち出しているほか、欧州でも化石燃料車の販売禁止、カーボンニュートラルに積極的であり、現地企業の電動化が遅れている間に中国企業が大きなチャンスを手に入れたとした。

このほか、サウジアラビアやUAEといった中東諸国でも中国車が人気を集めている要因について、北京外語大学アラブ学院の劉欣路(リウ・シンルー)院長が「中東では産油国、被産油国問わずグリーン経済発展、グリーンエネルギー開発、再生可能エネルギー開発を国の持続的な発展に向けた基本戦略と位置づけている。この背景の下で、新エネ車が中東市場の新たな目玉、成長点になっている」と説明したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携