Record China 2015年1月10日(土) 15時3分
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5日、中国企業が海外に生産能力を移転する動きが強まると予測されている。写真は江蘇省の鉄鋼会社。
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2015年1月5日、米紙シカゴ・トリビューンはこのほど、記事「メイド・イン・チャイナにサヨナラを言い始めた中国」を掲載した。参考消息網が伝えた。
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生産能力過剰や大気汚染問題で苦しむ中国製鉄業界。この厳しい状況を受け、河北鋼鉄集団は11月に驚くべき発表を行った。鋼鉄生産能力500万トンを南アフリカに移転するというのだ。これは同社の鉄鋼生産能力の11%に相当する。河北鋼鉄集団だけではない。中国で汚染が最も深刻な省の1つである河北省は23年までに鋼鉄2000万トン、セメント3000万トン、ガラス1000万トンの生産能力を移転させる方針だ。
南アフリカへの移転が果たして合理的な選択肢なのかは分からないが、彼らに選択肢はなかった。環境問題が深刻化するなか、河北省は強い政治的圧力にさらされている。また中国の建築関連産業の巨大な生産能力に比べれば、中国国内の需要は少なすぎることも問題だ。
中国国内で消費しきれない鋼鉄はどこに向かっているのか?14年1〜11月、中国は前年同期比47%増となる8600万トンの鋼鉄を輸出した。この数字は13年に米国で生産された鋼鉄の総量に匹敵する莫大なものだ。これほどの輸出は長続きするものではなく、反ダンピングなどの摩擦にさらされることとなる。
中国政府は企業の海外進出を奨励し、金融面で支援する方針を示している。河北鋼鉄集団の南アフリカ投資は政府方針に合致したもの。リスクのある決断だが、中国国内に投資環境が望めないなかでは最善の選択肢だったのだろう。あるいは他の中国企業も続々と後追いをする可能性もある。(翻訳・編集/KT)
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