米出版社、教科書の慰安婦に関する記述修正を拒否、執筆を担当した学者も同調―米紙

Record China    2015年1月17日(土) 8時48分

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16日、米国の歴史教科書に記載された慰安婦に関する内容について、日本政府から修正するよう要請を受けていた米ニューヨークの出版社が、要請を拒否した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。資料写真。

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2015年1月16日、米国の歴史教科書に記載された慰安婦に関する内容について、日本政府から修正するよう要請を受けていた米ニューヨークの出版社が、要請を拒否した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

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ウォール・ストリート・ジャーナルは15日、ニューヨークに本社を置く出版社マグロウヒル・エデュケーションが、同社が出版する教科書の中の慰安婦に関する記述を修正するよう日本政府から要請されていたが、これを拒否したと報じた。

問題となっているのは、「伝統と交流:過去に対する世界的な視点」と題する章の中で、第二次世界大戦の際、日本軍により強制的に慰安婦にさせられた女性らが慰安所で働かされたと記述されている部分で、2人の歴史学者によって書かれている。慰安婦について、1930年代から1940年代にわたり、多くは韓国人だった女性らが日本軍によって強制的に慰安所で働かされたと記述されているという。また、「日本軍は、14歳〜20歳の約20万人の女性を強制的に募集、徴用し、“慰安所”と呼ばれる日本軍の売春宿で強制的に働かせた」と記述されている。また、日本軍が「慰安所の運営を隠すために多数の慰安婦を殺害した」とも記述されているという。

同社は15日に声明を発表し、教科書に記述された内容は「学者らが慰安婦に関する歴史的事実に基づいたものであり、当社は執筆者たちの記述、研究、表現を明白に支持する」と述べた。執筆者の1人であるハワイ大学マノア校のハーバート・ジーグラー准教授は、日本政府の関係者から出版社と准教授それぞれに連絡があり、侮辱的な記述を修正するよう求められたことを電子メールで明らかにしており、出版社も准教授も日本政府のそのような考え方を受け入れていないと述べている。(翻訳・編集/Yasuda)

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