Record China 2015年1月30日(金) 23時7分
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30日、中国・鳳凰網はこのほど、海外メディアの報道を引用して「高価な日本の米を買い求める中国人消費者が急増している」と伝えた。「食の安全」への懸念が強まったためで、中国のネットユーザーは「お金がある人はいいな」などの声を上げている。資料写真。
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2015年1月30日、中国・鳳凰網はこのほど、海外メディアの報道を引用して「高価な日本の米を買い求める中国人消費者が急増している」と伝えた。「食の安全」への懸念が強まったためで、中国のネットユーザーは「お金がある人はいいなあ」「党と政府に毒死させられるしかないな」などの声を上げている。
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全国農業協同組合連合会によると、昨年の中国の日本米輸入量は160トン。前年に比べ3倍以上にもなった。中国産米離れが広がっているのは富裕層で、その多くはネットを通じて日本米を購入。日本の業者から直接買うケースもあるという。
中国のあるネットショップで販売されている日本米の価格は1キロ74元(約1400円)で、中国産米は1キロ7.5元(約140円)。10倍もの開きがある。
それでも日本米に人気が集まるのは、中国人消費者が自国産の農産物の安全性に強い不信感を抱いているからだ。13年5月、広東省が実施した抜き打ち検査で、44%の米に重金属が含まれていた。中国環境保護部の昨年の調査では、16.1%の土壌が汚染されており、一部地域の農民が「自分たちの作った米は絶対に食べない」と断言するほど事態は深刻という。
こうした現状に雲南財経大学の顧秀林(グー・シウリン)教授は、意見をネットに投稿。「報道によると、欧州の粉ミルク、ニュージーランドのミルクに続き、中国人は競うように日本米を買っている。これは国産米の安全に対する信頼が低下しているためだ。金持ちは高値で販売されている外国産米を買えるだろうが、貧しい人はどうすればいいのだ? 私は怒りを禁じえない」とコメントした。
主食の問題だけに中国のネットユーザーの危機感も強く、鳳凰網などの記事に対し
「そんなにも高い日本米を買える人がどれほどいるのだろうか」
「お金がある人はいいなあ。貧乏人は毒死するだけか」
「もう党と政府に毒死させられるしかないな」
「心配だって?もともと安全じゃないだろ」
「食品が安全でないのなら、おいしくてもお腹いっぱいになっても意味がない」
「もう食べるものが安全ではないことに慣れてしまってまひしちゃったけどね」
「主な米の生産地は工業地区でもあるからな。汚染は当然のこと」
「党の賢明な指導のもと、子孫が絶えていくのですね」
「いつか食品はみんな輸入になるんじゃないか?企業はよくよく反省した方がいい」
「改革開放前、日本人は競って中国米を買った。有機で安全だからだ。でも今は逆になってしまった」
などの声が多く集まった。
中には「放射能汚染された米が安全なのだろうか」との指摘もあったが、その一方で
「まさか、日本製不買を叫んでいるやつらが日本米を買っているんじゃないだろうな」
と、ややうがった見方も飛び出した。(編集/KU)
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