2015年1月30日、台湾の中央通訊社によると、2014年12月24日午後、香港で現金輸送車から現金3500万香港ドル（約5億4000万円）が落下し、路上に散乱した事件で、落ちた現金を拾い集めた人のうち、男1人の裁判が行われ、懲役5カ月の判決が言い渡された。人民網が伝えた。

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現金を輸送していた会社によると、行方がわからなくなった現金は1523万香港ドル（約2億3500万円）。1月上旬までに46人が持ち去った現金を返還したが、700万香港ドル（約1億800万円）余りはいまだ行方がわからないままとなっている。警察は市民に持ち去った現金を返還するよう呼びかけ、持ち去ったままの場合は窃盗罪となり、最高で懲役7年になる可能性もあるとしている。

警察はこれまでに7人の身柄を拘束。いずれも起訴され、1人目の判決は懲役1カ月、執行猶予18カ月だったが、2人目の判決は懲役5カ月で、即時収監となった。事件当時、タクシーに乗っていたところ、輸送車から現金が落ちたのを見て、タクシーを停めさせ、拾い集めた16万1500香港ドル（約250万円）を持ち去ったという。

現金輸送車が輸送中の現金をこれほど大量に落下させる事件は香港では初めてで、市民の道徳心に関して議論を呼んでいる。（翻訳・編集/岡田）