旧日本軍の“軍事秘密”中国地図、中国系カナダ人が寄付―カナダ華字紙

Record China    2015年2月3日(火) 15時45分

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2日、カナダ・トロントに住んでいる中国系の女性がこのほど、数十年前から所有していた旧日本軍の軍用地図を、カナダ華僑文化保護・発展協会に寄付した。写真は旅順の関東軍司令部跡地。

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2015年2月2日、中国新聞社によると、カナダの華字紙ノースアメリカ・ウィークリー・タイムズはカナダ・トロントに住んでいる中国系の王華瑩(ワン・ホアイン)さんが1月23日、数十年前から所有していた旧日本軍の軍用地図をカナダ華僑文化保護・発展協会に寄付したと伝えた。

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寄付されたのは「軍事秘密」と記された「河南省十万分一56号」地図。昭和13年に航空写真をもとに作成され、ウェイ川県(ウェイ:さんずいに有)と阜平県の詳細な地理が収録されている。王さんによると、この地図は昔、親戚の家から見つかったもので、「日本が中国侵略にあたり、事前のスパイ活動を通じて入念に準備していたことを示す歴史資料になるかもしれない」と思い、保存していたという。

王さんは河北省の生まれで、父親は民国政府の将校だった。抗日戦争後、台湾へ移り住み、50年前にカナダの大学へ進学。卒業後はトロント大学図書館に勤務し、中国図書の分類に従事していた。夫はカナダの元研究者で、台湾へ留学したこともある人物。

王さんは、「日本の政府と軍国主義者は今も中国を侵略した過去を否定し続け、南京事件も従軍慰安婦の存在も認めておらず、中国の人々への謝罪も拒否しており、とても許しがたい行為」とし、台湾の人々は日本統治時代の教育のせいで、旧日本軍が中国で犯した数々の残虐行為を知らないままでおり、若い世代に歴史が伝わらないことを懸念していると話している。(翻訳・編集/岡田)

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