2015年2月9日、歌手のワン・フォン（汪峰）のプロポーズは見事成功した。ワン・フォンは7日夜、チャン・ツィイー（章子怡）のために計画したバースデーパーティーで、思いきりロマンチックなプロポーズをした。多くの友人たちが見守るなか、チャン・ツィイーは感極まって涙を流し「お願いします」と答えた。ロックシンガーのワン・フォンがどのようにアプローチして国際派女優チャン・ツィイーを射止めたのか、その経緯を読者にお知らせしよう。

【その他の写真】

●第一段階：麻雀テーブルが出会いの始まり

ワン・フォンとチャン・ツィイーの出会いは2011年にさかのぼる。同年11月16日、メディア主催による「2011年中国で最も美しい人50人」表彰セレモニーに2人が選ばれ表彰された。2人が一緒になったのは、これだけはなかった。2012年12月29日に行われた「台北第20回中国歌曲ランキング」表彰式と2012年7月12日の「北京があなたを祝福する―オリンピック夢の盛典」でも、2人は共に舞台に立ち、歌を歌った。これらは「縁」以外の何物でもない。

2人が正式に知り合ったのは、麻雀テーブルだった。2人の共通の友人たちが、こっそりと2人一緒に麻雀テーブルを囲む機会を作ったのだ。2人が同じ卓で麻雀に興じている写真がネット上に公開され、「麻雀テーブルが馴れ初めの場所」と暴露された。

●第二段階：タイミングよく音楽での結びつきが生まれる

2人が知り合った頃、チャン・ツィイーは、歌手オーディション番組「中国最強音」で教師役を務めていた。音楽の知識に乏しかった彼女は、勉強する必要性に迫られていた。そこにタイミングよくワン・フォンが登場した。ワン・フォンはチャン・ツィイーに音楽の知識を教えただけではなく、自身が教師を担当したオーディション番組「中国好声音」の経験を熱心に伝授した。このように、音楽をきっかけとして、2人の共通の話題がさらに広がっていった。

●第三段階：チャンスを作り、つかず離れず

歌手と女優というそれぞれの職業柄、仕事で一緒になる機会は少ない。だがチャン・ツィイーは、この段階で、「なるべくチャンスを作る」戦術に出て、それを実行に移した。7月13日、香港での歌手イーソン・チャン（陳奕迅）のコンサート会場に、ワン・フォンの隣に座るチャン・ツィイーの姿があった。ある米国のネットユーザーが同月24日、ロサンゼルス空港で偶然ワン・フォンを見かけ、28日にはロスの街角で、手を繋いで歩く2人の姿を目撃したという。

●第四段階：「安心して。僕は離婚した」

2人が知り合った時、ワン・フォンには妻がおり、チャン・ツィイーにも恋人がいた。2人の接近する様子がひとつずつ、ネットユーザーによって暴露されるに伴い、ワン・フォンはついに意を決し、当時の妻と別れることを公に宣言した。これによって、チャン・ツィイーの心に大きな安心感が生まれた。

●第五段階：「きみを愛している」と世界に告白

ワン・フォンは11月9日夜、上海のコンサート会場で、「僕はこんなに君を愛している」という曲を歌う前に、観客席にいたチャン・ツィイーに向かって愛を告白した。2人の愛が本物であることが、これで誰もが知るところとなった。

「中国新世代のロックの父」と呼ばれる彼が、「愛情あふれる王子様」に変身し、8分間にわたり、892字に及ぶ告白文を読み上げた。会場全体から「ツィイー！一緒になって！」という声が湧き上がり、国際的な大女優であるチャン・ツィイーは、まるで「恋する若き乙女」のように、観客席に座り、告白を聞いて涙ぐんでいた。

●第六段階：超ロマンチックなプロポーズ

チャン・ツィイーの36回目の誕生日前日、ワン・フォンは「羊年のとっておきバースデー」を彼女のために計画し、前々から練っていた「プロポーズ大作戦」もついに実行した。

パーティーに多額のお金をかけただけではなく、ワン・リーホン（王力宏）、ナー・イン（那英）、グオ・ジンミン（郭敬明）、ハン・グン（ハンギョン/韓庚）ら多くの親友もパーティに招待した。「プロポーズのセレモニー」も、心を尽くして設計されていた。ワン・フォンは指輪を白い小型無人飛行機に載せ、ロマンチックな音楽が流れるなか、チャン・ツィイーに向かって飛ばした。多くの友人が見守る中、ワン・フォンはゆっくりと着地した飛行機からダイヤの指輪を取り出した。その後、ひざまずき、目に涙を浮かべながら、「歳を取ったら、僕が君の面倒を見るよ」と心から告白した。チャン・ツィイーは、喜びと感動のあまりに涙をぽろぽろと流し、「お願いします」とはっきりと答えた。この時、窓の外では、美しい花火が上がった。（提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤）