2015年2月11日、中国や香港などのメディアは、中国人観光客の行動が観光地でひんしゅくを買っており、「海外に行く中国人は大国にふさわしい行動をとらなければならない」と警鐘を鳴らしている。

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中国新聞社によると、イタリアの高級ブランド・グッチのアウトレット店の前で立ったまま中国から持ち込んだカップ麺を得意げに食べている中年女性4人の中国人観光客の姿が7日、ネットに掲載された。今や中国人は経済的に豊かであるという見方に反するような行動について、ネットユーザーからは「中国人旅行客と中国人のイメージを傷つける」と非難する声が相次いだ。

一方、中国新聞社の運営するウェブサイト「中国新聞網」は、「中国人観光客は大金と同時に多くの面倒も持ち込んでくる」との香港メディアの記事を伝えている。ドイツ・フランクフルトの高速道路の料金所で、中国人旅行客を乗せたバスが停車。ガイドが公衆トイレを使用するには0．7ユーロ（約100円）の料金が必要だと伝えると、数人の男性は野外で用を足した。しかも、その中には派手な服を着て、数千ユーロもする腕時計を購入した中年女性も混じっていたという。

記事は「中国人観光客は金は持っているが、素養は足りない。施設を壊したり、人の怒りを買うような無礼な行為には、どんな穏やかな人でも耐えられない。他の国の観光客は中国人観光客が来ると分かるとそこを避けるため、現地の観光収入にも影響が出る」と指摘。中国当局もマナーアップに躍起だが、「質の悪い観光客を管理したり、教育したりするのは非常に困難。彼らの両親が教えてこなかったことを、我々がどうして教えられるだろうか」とのガイドのあきらめにも似た声を紹介している。（編集/KO）