2015年2月18日、米国際ラジオ放送ボイス・オブ・アメリカ（VOA）は、アカデミー賞が来週23日（日本時間）に発表されるこの時期、中国の映像市場ではアカデミー賞ノミネート作品の海賊版DVDが数多く出回ると伝えた。

【その他の写真】

同時にこの時期、中国当局も海賊版DVDの取り締まりを強化させる。海賊版の元となる原版はハリウッドの映画製作会社がアカデミー賞受賞を狙って関係者に配るサンプルDVDだ。これが流出し、中国で海賊版として売られている。

中国当局は国際的な立場上から知的財産権の保護に乗り出す必要性もあり、海賊版DVDへの取り締まりを強化している。さらに中国の映画産業界も興行収入を守るために海賊版DVDの問題に関心を寄せ始めている。ただし海賊版DVDが流行する背景には、外国映画の公開前に濡れ場などのシーンをカットするという中国の検閲制度も関係している。この制度がある限り、ノーカットの海賊版DVD市場が無くなることはないだろう。（翻訳・編集/谷）