中国人留学生が見た日本、大学図書館の廃棄書籍の処理方法―中国メディア

Record China    2015年3月21日(土) 21時36分

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18日、東京大学駒場キャンパスの図書館の入り口に、棚が3つ置かれている。そこには、書籍や刊行物、雑誌などが置かれている。(筆者・撮影:東京大学博士課程、廖栄発氏)

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2015年3月18日、東京大学駒場キャンパスの図書館の入り口に、棚が3つ置かれている。そこには、書籍や刊行物、雑誌などが置かれている。(筆者・撮影:東京大学博士課程、廖栄発氏)

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これは、図書館で不要になった書籍だ。図書館の入り口の棚に置かれ、必要な人がいれば勝手に持って帰っていい。棚の上にも何カ所か、「ご自由にお持ちください」という表示が貼られている。

私も、図書館で不要となった本を何冊か持ち帰ったことがある。本を開いてみると、最初のページに「東京大学図書」という朱の蔵書印が押されていて、その上から「東京大学消印」という黒の長方形の印が押されている。ページの下の方に押されている図書登録番号の印の上にも、「東京大学消印」の印が押されている。

ある大学では、不要になった本の上に、「○○大学図書館除籍」という印が押されている。どちらにしても、この本は図書館から正式に除籍されたものなので、安心して持ち返っていいという意味だ。本の側面にも、「東京大学消印」という印が押されている。

このように、不要になった本は必要な人の役に立った上に、さらに流通していくことになる。これも一つの良いリサイクル方法だ。世界各地の図書館でこのようなシステムが採用されればいいと思う。日本の図書館と言えば、別の話題にも触れざるを得ない。日本の図書館は非常に環境保護、特に節電を重視している。節電のために、図書館の書架間照明にはセンサー式の照明が用いられている。書架の間に人が入ると、電気が自動的に点灯し、人がいなくなってしばらくすると、自動消灯する。

一般的に図書館の書架は2種類ある。一つ目は、開架式書架で、比較的多くの人が借りる本が置かれている。

もう一つは、借りる人が比較的少ない本が置かれている書架で、移動書架あるいは集密書架と呼ばれている。この書架は同じスペースでも効率よく、多くの本を収納でき、電動式と手動式に分かれている。

電動式移動書架の場合、目的のジャンルの書架に本を探しに行った時に、照明のスイッチを入れれば、移動書架が自動的に開き、照明も自動的に点灯する。本を持って書架から離れ、また同じスイッチを押すと照明は消灯する。もし、スイッチを押しても、書架が自動的に開かない場合、通常はその書架の左右にある書架照明が点灯していることで、システム上、十分なスペースで書架を開くという計算ができないことによる。このため、左右の書架照明を消してから、もう一度開きたい書架のスイッチを押せばいい。当然、他の書架照明を消す時、書架の間に人がいないかどうかを確かめてから、押すように。そうでなければ、書架の間に人を閉じ込めてしまうことになる。

日本のこういった細部に至る配慮は、外国人の私を常に惹きつける。もしあなたが細かいところまでよく気がつく人であれば、日本では身の回りの興味深い細部を数多く発見することだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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