Record China 2015年4月19日(日) 16時31分
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16日、埼玉県熊谷市で3月19日、投資額70億円・敷地面積1万2426平方メートルのハイアールアジア研究開発センターの開業式典が行われた。
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2015年4月16日、埼玉県熊谷市で3月19日、投資額70億円・敷地面積1万2426平方メートルのハイアールアジア研究開発センターの開業式典が行われた。記者は、数十社の日本メディアの記者とともにこの研究開発センターを見学したが、日本の記者からは時折、感嘆の声が聞かれた。
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▼製品の海外進出から企業の海外進出へ 国際市場の道を選択
中国の多くの家電メーカーと同様、ハイアールは1980年代から輸出を開始していた。他社と違ったのは、ハイアールが1998年に国際化戦略を開始し、製品の海外進出から企業の海外進出への道を選んだことである。
海外進出から10年余りになるが、ハイアールは、製造・販売・研究開発を「三位一体」の戦略を堅持してきた。日本を例に取れば、日本が家電不況にあえいだ2011年、ハイアールは100億円を出資し、パナソニックから三洋電機の日本と東南アジアでの白物家電業務を買収した。研究開発センター1カ所と生産工場4カ所、さらに5カ国の販売ルートが手に入り、譲渡特許は1200件を超えた。2012年、ハイアールアジアの本部と研究開発センターが大阪に設けられ、三洋傘下にあったブランド「AQUA」に改造を加え「Haier」とのダブルブランド戦略を取ることが発表された。買収から1年後、AQUAブランドの売り上げは350億円、ハイアールブランドの売り上げは150億円で、売上額は合わせて500億円を超え、前年比4.5倍増となった。ハイアールアジアは日本市場で売上額トップ5に入り、白物家電の外資トップブランドとなった。
▼ニッチな卓上冷蔵庫から3000ユーロ近い豪華冷蔵庫へ、中高級のイメージ定着
ハイアールは海外進出当時、ニッチ市場での展開という戦略を取った。最初は、学生用の卓上冷蔵庫や家庭のキッチン台に置く冷蔵庫などがメインだった。2002年には、日本の三洋電機と協力して販売会社を作り、三洋の販売ルートを通じて日本市場に入ったが、その時も、日本のメーカーには重視されていない単一機能の冷凍庫という細分市場から切り込み、価格の安いホームセンターから徐々に浸透し、最後には日本の10大家電小売ルートで扱われるようになった。
ハイアールは国際市場で徐々に力を蓄え、研究開発・設計・製造・マーケティングの各能力は、国際的な家電ブランドと肩を並べるようになり、ニッチ化・差別化に偏っていた製品路線も中高級路線へと転換しつつある。2008年、ハイアールは欧州でイタリア式の3ドアの冷蔵庫で中高級市場に参入した。価格は以前の1台あたり平均100ユーロ(約1万3000円)から1299ユーロ(約16万6000円)へと高まり、家電売場での位置も店の隅から大ブランドと並べられるようになった。
▼ネット接続工場で大規模なオーダーメード実現、「メイド・イン・チャイナ」を引っ張る
インターネット時代には、企業とユーザーとの距離がゼロに近付く。そのため、企業はそれまでの大規模製造から、大規模なオーダーメードへと変化する必要がある。そのためには生産ラインの変化が必要となる。ハイアールは、スマート製造やインダストリー4.0の本質はネット接続工場であるとし、エアコン業界では最先端のインダストリー4.0モデル工場を作りだした。ハイアールの王友寧(ワン・ヨウニィン)副総裁は記者に対し、「ネット接続工場とは生産現場の概念ではなく、系統的か全体的な大きな製造概念である。これには3つの特徴がある。核心となるのは、ユーザーの体験をとらえ、ユーザーに合わせたオーダーメードの可視化を実現すること。第2に、全プロセスのリアルタイムでの相互接続を実現し、ユーザーや研究開発、サプライチェーン、サプライヤーなどの全過程がリアルタイムで公開され、統合される。第3に、自動化生産とカスタマイズの結合を実現する。これまでの在庫のための生産からユーザーのための創造へと変えることだ」と語った。
改革開放以来、ハイアールは「メイド・イン・チャイナ」の主力プレーヤーであり続けてきた。インダストリー4.0の道では、ハイアールは間違いなく最先端を歩んでいる。(提供/人民網日本語版・翻訳/MA・編集/武藤)
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