倒れた老人を助けただけなのに!加害者扱いされた女子中学生―中国

Record China    2015年4月25日(土) 11時50分

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23日、安徽省の女子中学生が路上で倒れていた老人を助けたところ、逆に加害者だと誤解された。

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2015年4月23日、安徽省の女子中学生が路上で倒れていた老人を助けたところ、逆に加害者だと誤解された。警察の調査で身の潔白が証明された女子中学生が、老人の退院時に1000元(約1万9000円)の見舞金を渡したことが話題になっている。安徽商報が伝えた。

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3日午前6時ごろ、安徽省舒城県の交通警察は、老人が学生にはねられたとの通報を受けた。警察が駆け付けたところ、負傷した高齢者の女性は病院に運ばれ、学生も学校に行ってしまった後だった。負傷したのは張さんという70代の女性で、警察に対し、中学生の乗る電動自転車にはねられたと断言した。加害者扱いされた中学生の何さんは、老人が倒れていたので助け起こしただけだと説明した。

その後の警察の現場検証や目撃者の証言によって真相が明らかになった。当日、張さんが道を渡ろうとしていたところ、止めてあった何さんの電動バイクの前で転んでしまった。それを見た何さんが女性を助け起こそうとしたところ、しっかりと体をつかまれ、声を聞いて駆けつけた張さんの家族に当事者だと誤解されてしまったのだという。

警察から真相を聞いた張さん一家は何さんに何度も謝罪した。誤解が解けた後、張さんの入院に1万元(約19万円)以上の費用がかかったことを聞いた何さんは、家族に頼んで張さんに1000元(約1万9000円)を渡した。張さん一家は何度も断ったが、最後にはこの好意を受け入れることにしたという。

中国では倒れている老人を善意で助けたところ、加害者扱いされて高額の治療費などを請求される事件が多発している。「倒れた老人は助けてはいけない」という認識が社会に浸透する中で、加害者にされかけたにもかかわらず、老人への思いやりをみせた何さんの行いが美談として伝えられている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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