“世紀末で水没”食い止めに成功!さらなる沈下抑制策へ―上海市

Record China    2007年8月22日(水) 18時13分

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20日、上海市の同済大学で行われている環境問題サマースクールで、上海市が行なってきた地盤沈下防止策が効を奏して沈下の幅は減少しつつあり、2010年には沈下を年間5mmにまで抑えたいとの報告が行われた。

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2007年8月20日、上海市の同済大学で行われている環境問題に関するサマースクールで、同大の汪品先(ワン・ピンシエン)教授が「上海の土地の矛盾」と題する講演を行い、上海市が行なってきた地盤沈下防止策が効を奏し、沈下の幅は減少しつつあり、2010年には沈下を年間5mmにまで抑えたいと述べた。以下は同氏の報告。

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地下300mが第四紀の堆積物からなる上海の地盤は海面の上昇や地層の圧縮の影響を受けやすい。1965年当時のまま沈下を放置していれば、1999年の時点で上海はすでに水没していたはずだ。しかし65年以降、地下水の汲み上げ制限を始めた。地下水を工業用に使用する工場を郊外へ移転させ、より深層から取水する一方で、人工的に地下水を還元する策を講じてきたことから、90年代の沈下は年平均10mm程度に抑えられた。

新たな問題として浮上しているのが高層ビルの建設ラッシュである。単独の建物が地盤に影響することはないが、陸家嘴地区のように高層ビルが林立するエリアでは局地的沈下が起こりうる。今後、容積率に制限を加えるなどして、2007年の沈下を7mm、2010年には5mmに抑えたい。(翻訳・編集/WF)

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