香港人の中国離れか、英国籍パスポートの更新数が急増―仏メディア

Record China    2015年4月30日(木) 18時12分

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26日、RFI中国語版は記事「梁振英行政長官就任以来、香港人のBNOパスポート更新数は40%増に」を掲載した。危機感を覚えた香港市民が、政治的な保険のために英国籍を保持しようとしている可能性もありそうだ。写真は香港特別行政区発行のパスポート。

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2015年4月26日、RFI中国語版は記事「梁振英行政長官就任以来、香港人のBNOパスポート更新数は40%増に」を掲載した。

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香港特別行政区市民は2種類のパスポートを保有することができる。一つは中華人民共和国香港特別行政区が発行するパスポート。もう一つは英国政府が発行するBNO(British National Overseas、英国海外市民)パスポートだ。1997年の返還前の香港に居住、申請した人は現在でも英国籍のBNOパスポートを保有することができる。英本土に永住する権利はない、EU市民ではないなどの制限はあるものの、英国籍として処遇される。

香港特別行政区のパスポートとBNOパスポートの双方を保有する人も多いが、BNOパスポートの利便性が薄れる中、更新数は減少傾向にあった。ところが英国政府の発表によると、梁行政長官の就任以来、更新数は増加に転じたという。2014年の更新数は2万2022件、最低だった2011年から約3倍に増えている。

親中色の強い梁長官の就任に危機感を覚えた香港市民が、政治的な保険のために英国籍を保持しようとしている可能性もありそうだ。中文大学の政治学者、蔡子強氏はたまたま更新時期が重なった可能性もあり、この数字だけでは香港社会の動向は分析できないと慎重な見方を示している。(翻訳・編集/増田聡太郎

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