2015年4月28日、中国・深セン特区報によると、中国・広州市の中級人民法院（地裁）は24日、米スポーツシューズメーカー「ニューバランス」の中国関連法人「新百倫貿易（中国）有限公司」が、先行登録商標専用権「新百倫」を侵害したとして、「新百倫」の使用の即時停止と9800万元（約18億8000万円）の賠償を命じる判決を言い渡した。

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原告・周某倫（ジョウ・モウルン）氏は1996年8月、「服装、靴、帽子、靴下」などの商品において商標「百倫」を登録取得。2008年1月には同様の商品で「新百倫」も取得している。

原告は、新百倫貿易（中国）有限公司が販売の過程において「新百倫」を商標として使用し、オンラインショップでも「新百倫New Balance」と表示していたことは、「新百倫」がニューバランス社製品の中国語商標だと消費者や経営者に誤解を与えるとして、「新百倫」の使用の即時停止と9800万元の損害賠償を求めていた。

これに対し、新百倫貿易（中国）有限公司は、「新百倫」をニューバランス製品の中国語名称として使用しているが、企業名として製品上で強調して使用してはおらず、善意の使用に属すると主張。また、原告より早い時期から商品名として「新百倫」を使用しており、使用方法も消費者や公衆にいかなる誤認も生じさせるものではなく、権利侵害に当たらないとしていた。（翻訳・編集/柳川）