2015年5月5日、韓国紙・中央日報によると、ソウルの繁華街・明洞の中低価格帯の店に客足を奪われたデパートの高級化粧品店が、メーデー連休に韓国を訪れた中国人観光客によって売り上げを回復させた。6日付で中国紙・参考消息（電子版）が伝えた。

【その他の写真】

統計によると、ロッテ百貨店と現代百貨店、新世界百貨店は5月1〜3日の売り上げが57〜58％増加。中国のオンライン決済システム「銀聯（ユニオンペイ）」を利用した支払いのうち、ファッション関連の販売が80％以上と高い伸びを記録。特に比較的高価格帯の韓国の衣料ブランドは販売高が3．2倍に増えた。新世界百貨店では高級化粧品ブランドのSULWHASOO（ソルファス）やOHUI（オフィ）、HERA（ヘラ）などが売り上げを67％伸ばした。

女性だけでなく、男性観光客の消費も目立った。現代百貨店では外国人客向けサービス「Kカード」を利用した売り上げを分析したところ、男性客の比率が2014年の28％から今年は39％に増加。男性化粧品の売り上げは123％、男性衣類は88％前後の伸びとなった。現代百貨店の責任者は、「中国の男性観光客はさまざまなファッション商品で主要な顧客になりつつある」と話している。（翻訳・編集/岡田）