中国アートシーンをけん引する若手アーティスト、東京で世界初個展=「時間」を閉じ込めたはかなき美しさ

Record China    2015年5月11日(月) 14時6分

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7日、先月より東京・渋谷にあるDIESEL ART GALLERYでは中国を代表する若手アーティスト、Ling Mengの世界初個展「Specimens of Time-時間の標本」が開催されており、好評を博している。

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2015年5月7日、先月より東京・渋谷にあるDIESEL ART GALLERYでは中国を代表する若手アーティスト、Ling Meng(リン・メン)の世界初個展「Specimens of Time-時間の標本」が開催されており、好評を博している。

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リン・メンは大学でコンピュータサイエンスを学んでいたこともあり、「僕が最近挑戦しているのが、アートと科学をミックスすることなんだ」と自身の創作テーマについて語っている。近年ではクリエイションギャラリーG8(東京)でのグループ展に参加するなど精力的に作品を発表している。現在は、インディペンデントアーティストとして、アートディレクション、デザイン、イラストレーション、タイポグラフィーデザイン、インスタレーション、彫刻、ファッションなど多方面で活動を続けており、若手ながらこれからの中国アートシーンをけん引するアーティストとして注目を浴びている。

リン・メンは昆虫にかじられた無数の穴が空いた葉っぱを目にし、「昆虫の域が吹きかかった完全さ」「厳しい自然環境の中で力強く生き抜いてきた見た目以上の計り知れない強さ」を感じたという。そして、「種々雑多な世界をよりシンプルに表現できないだろうか。そうすればその『時』でさえも止めておけるはずだ」と今回の個展で展示している作品の創作のきっかけについて語っている。

リン・メンは植物、花、鉱石、土など自然のエレメンツを独自の方法で収集し、標本化することでその「時間」を永遠に残している。彼の手によって収集、記録された作品は美しくもはかない。今回の展覧会では、彼のタイポグラフィーやグラフィックデザイン、写真に加え、さまざまな標本からなる作品も公開している。展覧会は東京・渋谷で5月22日まで公開される。(編集/内山

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