2015年5月14日、人脈とコネクションがものを言うと言われる中国の社会だが、大学受験でもこれが合否を左右することがわかった。入学試験を免除される、いわゆる推薦入学の枠では、各地方自治体や公的機関の幹部クラスの子女たちが圧倒的な力を持つという。北京晨報が伝えた。

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東北地方のある大学職員は言う。「推薦入学で入ってくる学生たちは、我々が想定しているような優れた能力を持ち合わせていないことが多い。資料を見ると、彼らの出身家庭がそれなりのバックアップを有している。高校の校長はこの圧力に逆らうことができないのだろう」。推薦入学に合格するため、コンテストの受賞歴などをでっちあげるケースもあとを絶たないという。このような裏口入学や不正入学は1990年代から増えはじめた。2014年になって中国教育部が推薦入学枠を縮小するよう通達を出したが、そもそも推薦入学枠に選ばれるその過程が不透明で、不正の温床となっている。

期末試験の問題が特定の学生に事前に流れている。学生の保護者が企画・主催したコンテストで優勝を勝ち取り、それが受賞歴として申請されてしまう。学校側に寄付という名の賄賂が送られる。学業だけではない、合格へのルートはいくらでもあるのだ。(翻訳・編集/愛玉)