貧しくとも、夢がある、愛がある。貴州恵水(きしゅう・けいすい):山の希望小学校。

Record China    2006年6月26日(月) 10時30分

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黒板はここから5km離れた「清水小学校」から寄付してもらった。

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木の板で簡単に組み立てただけの農舎。広さ、わずか60m2。雨の日は雨漏れし、冬には寒風が貫通する。しかし、この粗末な農舎こそが、教育熱心な農民、黎永清氏の“夢のゆりかご”なのだ。12年間、600人近い子供たちがこの農舎で勉強をしてきた。そして、いまなお81人の子供たちが、ここで勉強を続けている。

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◇恵水県(けいすいけん)好花紅郷にある弄苑村。この村のあたり一面、至る所に転がっている石、石、石…、この石の存在の故に好適な自然条件に恵まれず、弄苑村は“貧困村”として指名されている。たくさんの石の数とは正反対に、教育を受けた人数は少なく、今まで高校を卒業した人はわずか3人、黎永清氏はその中の一人である。貧困と愚昧の現実を痛く感じた彼は、子供たちを学校に連れ戻すことから“村再生”のスタートを切ったのだった。

◇1992年9月、黎永清氏は上級教育部門の許可の下、自らの60m2家を教室に改良し、教育生涯を始めた。最初に集まってきた20名は村でもいちばん貧しい家の子供たちだった。教科書を買うお金さえなかったため、彼は自らの資金で教科書を購入し、そして配った。学校の初日、机がなく、地べたに座って熱心に受講する子供たちをみて、彼は思わず感動したという。学費を免除し、教科書代だけを徴収したため、ここには周りの村からも子供が、続々と通うようになった。現在は81人の子供たちが、窮屈ではあるものの、2班に分かれて、和気藹々と勉強に励んでいる。

そうした黎永清氏の希望は唯一つ、「いつかレンガ造りの校舎に、勉強熱心な子供たちを座らせたい」というものだ。

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