2015年6月12日、韓国・イーデイリーは、昨年の韓国の主要な貿易のうち、米中との貿易では黒字を出し、日本と欧州連合（EU）との貿易では赤字だったと伝えた。

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韓国銀行（中央銀行）が12日に発表した「2014年の韓国の地域別国際収支（暫定）」を見ると、昨年の韓国の経常収支の黒字規模は、2013年の811億5000万ドル（約10兆円）から、892億2000万ドル（約11兆円）に拡大した。地域別にみると、米国との経常収支は2013年の362億3000万ドル（約4兆4700億円）から、2014年の421億9000万ドル（約5兆2000億円）と黒字規模が拡大している。韓国銀行は「乗用車、鉄鋼製品などを中心に輸出が増加したため」と説明した。

また、中国との経常収支は561億6000万ドル（約6兆9000億円）の黒字を記録し、前年（566億9000万ドル）とほぼ同水準を維持した。韓国銀行は「旅行収支などサービス収支と所得収支の黒字規模は増加したが、情報通信機器、鉄鋼材、半導体などの輸入増加で貿易収支黒字規模が縮小した」としている。

一方、日本との貿易は赤字のままだ。ただし、2013年の230億6000万ドル（約2兆8500億円）の赤字から、昨年は163億1000万ドル（約2兆円）となり、赤字幅は縮小した。機械と精密機器、加工品などの輸入減少により、赤字規模が縮小した。EUとの貿易は、2103年の47億6000万ドル（約5900億円）から、2014年の130億6000万ドル（約1兆6000億円）と赤字幅が大幅に拡大した。乗用車、輸送機器などの輸入増加により、黒字が縮小されたためだという。

この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。

「日本では韓国製品が売れないっていうからな」

「たしかに街中にドイツ車が多くなった」

「日本との貿易が赤字なら、まずは日本のものを買うのをやめるか？でも、日本のたばこやカメラは好きだしな〜。日本製品であることが悔やまれる」

「日本のビールや自動車を買うのはやめようと言いながら、インターネットでは日本の成人向け動画を見ている誇らしい大韓民国国民」

「日本に対しては、今までも黒字になることはなかった。赤字幅が減っただけでも大成功だ」

「対日貿易赤字が減少したと自画自賛するが、サムスンや現代のように、大企業が工場を海外に多く移転しているから、その分の輸入が減少しただけだ。まだ核心素材や部品はみんな日本製だ。特に半導体製造に使う機器や部品はね」

「貿易収支の黒字が無条件に良いことではない。その逆も同様だ」

「国際収支うんぬん言うが、韓国はずいぶん発展したものだ。つい先日まで、日本からすべての部品を輸入してきて、ただ組み立てて完成品として輸出していた。中学校はソニー製品しか使う気になれなかった。粗末なカセットデッキを作っていたサムスンが半導体で世界一になり、APチップ（携帯電話のCPUに相当）まで作る世界的な企業になった。世の中は信じられないくらい速く動くんだ」（翻訳・編集/三田）