2015年6月17日、中国湖北省武漢市を走るバスで起きた騒動が、ネットユーザーの間で物議を醸している。

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財経網によると、路線バスに乗ってきた1人の男性の老人が、優先席に座っていた若い女性に声をかけた。女性は拒否するかのように手を振ると、老人は突然、女性をつかみ、席から引きずり下ろしたという。老人は足に障害があるといい、「席を譲らないのは不道徳だ」と主張したが、当時バスの後部には十分な空席があった。女性は恐怖を感じた様子ですぐにバスを降りたが、老人は車内で15分間に渡って女性をののしり続けたという。バスの運転手は、「女性は物乞いか何かだと勘違いしたのかもしれない。老人は詳しく説明することもなくいきなり手を出した」と当時の様子を語っている。

中国では、バスの座席をめぐるトラブルが後を絶たず、席を譲らなかった若者を数人の老人が袋だたきにするという事件も起きている。今回の騒動に、中国のネットユーザーからは、「そのじいさんは頭がおかしいんだよ」「じいさんはずいぶん元気そうじゃないか。譲る必要なし」「今の老人は自分が弱者だと思い込んで、他人に何かしてもらうのを当たり前だと思っている」「席を譲るのは気遣い。譲らないといけないわけじゃない」「おれたちサラリーマンだって遅くまで仕事をして疲れていることもある。おれたちだって人間だ」「不良老人だ。でも、女性も優先席に座っちゃだめだよ」など、老人を批判するコメントが多く寄せられている。（翻訳・編集/北田）