「1年で一度も両親に会えない」子供が1000万人、出稼ぎ両親と別居の「留守児童」問題―中国

Record China    2015年6月23日(火) 14時40分

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18日、中国には多くの「留守児童」と呼ばれる子供たちが存在する。両親が遠隔地に出稼ぎに出ており、親と生活を共にしていない子供たちのことだ。この留守児童は全国で6100万人おり、うち1000万人は1年以上も両親と会わずに過ごしている。

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2015年6月18日、中国には多くの「留守児童」と呼ばれる子供たちが存在する。両親が遠隔地に出稼ぎに出ており、親と生活を共にしていない子供たちのことだ。この留守児童は全国で6100万人おり、うち1000万人は1年以上も両親と会わずに過ごしている。中国のNGO「上学路上児童心霊関愛中心(通学路のチャイルドケアセンター)」と北京師範大学の心理学教授が共同で発表した「中国留守児童の心理状態白書」による。中国新聞社が伝えた。

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同白書は雲南省、広西チワン族自治区、貴州省、山東省、河北省、甘粛省の農村部で2000人以上の子供を対象に行ったアンケート調査を分析したもの。この調査から、全国6100万人の留守児童の実に15.1%にあたる1000万人が1年間で一度も両親と対面していないことがわかった。中国では旧正月が1年で最も大切な祝日とされており、この時には必ず家族で集まる習慣があるが、この習慣すら守れない家庭が全国に多くあるということになる。また、6100万人のうち4.3%にあたる262万人は、遠隔地の両親と電話で話すことすらもう1年以上もかなわないという。

同白書では、留守児童たちの情緒面の安定を保つために両親は少なくとも3カ月に1回は子供と面会すること、また週に1〜2回は子供と電話で話すことを勧めている。特に女児は情緒の乱れや不安感を生じやすいという。女児は男児よりも精神的な成熟が早く、感情が敏感で複雑であることが原因だ。また、父親が単独で出稼ぎしている場合と、母親単独あるいは両親共が出稼ぎしている場合とでは、子供の情緒面に違いがある。少なくとも、母親が子供のそばにいることが子供の心にとっては望ましいという。(翻訳・編集/愛玉)

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