2015年6月21日、韓国・聯合ニュースによると、韓国で中東呼吸器症候群（MERS）の感染拡大を防げなかったとして、政府の法的責任を問う初めての訴訟が起こされた。

【その他の写真】

韓国の法務法人「ハンギル」のムン・ジョング弁護士は21日、政府を相手取り「不作為違法確認請求の訴え」を19日にソウル行政裁判所に提出したことを明らかにした。ムン氏は「政府は、MERS感染者が訪れた病院とその動線などの情報を後になって公開し、国民をより大きな感染の危険にさらした」と述べ、政府が大統領令などを通して感染症の発生状況を国民に知らせるなど、具体的な手続きを取らなかったことについても、「不作為」に該当するとした。

これについて、韓国のネットユーザーからは提訴を支持する声が数多く寄せられている。

「訴えを支持する。大統領を弾劾すべきだ」

「よくやってくれた！MERS感染者世界2位にまでしてしまった責任は、絶対に問わねばならない」

「すっきりした。無能な政府の対応を、歴史的な教訓として残すべき」

「私も原告の一人に加えてほしい」

「結局、最終的な責任は大統領である朴槿恵（パク・クネ）にある。セウォル号の最終的責任者も同じ。果たして国が存在しているのか、国とは何をすべきなのか、国民全員が疑わねばならない事態になった」

「朴大統領は相変わらずMERSにあまり関心がないみたい。今日は日照りの江華島で放水作業をしてたよ」

「朴大統領はやることなすことショーに過ぎない」

「裁判官も当てにならないから裁判の結果は分かり切っているけど、訴訟を起こした勇気に拍手を送る」

「現政権は、国民経済破綻の責任も取るべき」

「セウォル号のときと同じように、国が駄目になったんだ。訴訟を何千回も何万回も起こそう」（翻訳・編集/和氣）