アフリカ諸国の中国依存が深刻、危険性をはらんだ「諸刃の剣」―仏メディア

Record China    2015年6月27日(土) 8時5分

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22日、スタンダード&プアーズの資料から、アフリカにとって中国は最大の原材料輸入国であると同時に最大の投資国になっており、中国依存が高まっていることが明らかになった。写真はナイジェリア。

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2015年6月22日、中国紙・参考消息(電子版)によると、世界最大手の格付け機関スタンダード&プアーズの公開した資料から、中国はアフリカにとって最大の原材料輸入国であると同時に、最大の投資国になっており、アフリカ諸国の中国依存が日増しに高まっていることが明らかになった。

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仏ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は18日、アフリカ諸国にとって中国は重要な借款元の一つになっていると指摘。スタンダード&プアーズの資料から、中国への依存は危険性をはらんだ諸刃の剣であることが明らかだとしている。

中国は、一方ではアフリカとの関係を密接にし、アフリカ南部経済の成長を促しているが、また一方ではアフリカ諸国の中国経済への依存を仕向けている。現在のように中国経済の成長が鈍化し、原材料輸入の需要が減少しているような状況では、アフリカ諸国はその影響を受けやすくなっている。

中国の金融機関は貸し付けの基準が世界銀行やフランスの海外融資と比べると条件がゆるく、アフリカ諸国にとって借款が得られやすい。しかし、国際的な原材料価格の競争や為替の変動、経済の停滞などの影響で返済が滞る国が出てくる可能性もある。

中国・アフリカ間貿易はこの15年で急激な成長を遂げている。2013年にはサブサハラアフリカ18カ国の海外輸出は23%が中国向けとなっているが、00年の時点ではわずか4.6%だった。また、05年の時点では1億4500万ドル(約178億8500万円)でしかなかった中国の対アフリカ投資額も、13年には16億ドル(約1973億6000万円)に上っている。(翻訳・編集/岡田)

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