水質保護区域内で水泳にバーベキュー、そして食べ散らかしたごみを放置=市民の飲み水に危険信号―陝西省西安市

Record China    2015年6月25日(木) 13時2分

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23日、中国陝西省西安市にとって重要な水源となっている河川が大勢の観光客によって荒らされ、汚されている。写真は江西省上饒市の河川。

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2015年6月23日、中国内陸の陝西省西安市にとって重要な水源となっている河川が大勢の観光客によって荒らされ、汚されている。黒河は西安市への供水量の7割以上を担う重要な河川で、2010年には同市政府が黒河流域を飲用水源保護区に指定し、水質保護に努めている。中国の地方紙・華商報が伝えた。

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きれいな水と美しい自然を誇るこの保護水域には以前、「農家楽」と呼ばれる観光客受け入れ施設が複数存在した。農家経営の「農家楽」は農家の暮らしを体感できるレストランと宿泊施設で、都市部からの旅行客に人気がある。しかし、西安市民の安全な飲用水を確保するため、現在では以下のような規定を設けている。

供水設備、あるいは水源保護と何ら関連のない建造物を建ててはいけない。

生活ごみ、工業廃棄物などの放置、投棄などを禁止する。

油類や有害物質の付着した車両などの洗浄を禁止する。

油可溶性物質、汚水、放射性物質などの垂れ流しを禁止する。

魚類などの養殖、魚釣りを禁止する。

遊泳などのレジャーを禁止する。

しかし、記者が現場を取材した日も、一帯では30人あまりが思い思いに水浴びをしたり泳いだりしていた。中には魚捕りをしていたり、食べ終わったスイカの皮や食品の空き袋を投げ捨てたり、着てきた衣服やタオルを川の水で洗ったり、バーベキューをしていたりする人も。保護水域に隣接する国道108号線に停めてある車を見ると、ほとんどが西安市など近隣市からの観光客のようだ。さらに、地元の住民が出店したと思われる「移動式レストラン」の車両もお目見えした。また、観光客のために用意されたのか、保護水域内には公衆便所も。記者が近づく間もなく、たまらない悪臭が鼻を突いてくる。

保護水域では行政機関の派遣したパトロール車が巡回し、拡声器で水域保護を訴えていた。華商報の記者がパトロール車の職員に「川べりに侵入して遊んでいる市民らの存在に気づかないのか?」と尋ねると、なぜか「そんなのは見たことがない」との回答。地元の関連当局もこの問題について、「現在は休暇中なので答えられない」としている。(翻訳・編集/愛玉)

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