日本の漫画はギネス世界記録、中国の国産漫画は生存困窮からの脱却が必要―中国メディア

Record China    2015年6月25日(木) 21時30分

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23日、日本の人気漫画「ONE PIECE」の累計発行部数が世界で3億2086万6000部を記録し、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」として、このほど「ギネス世界記録」に認定された。写真は中国で販売されている日本のマンガ。

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2015年6月23日、日本の人気漫画「ONE PIECE」と作者の尾田栄一郎氏が、同作コミック全巻の累計発行部数が世界で3億2086万6000部を記録し、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」として、このほど「ギネス世界記録」に認定された。日本の漫画が再度世界記録を創ったことは何ら不思議なことではない。日本には絵本や漫画業界を牽引する宮崎駿、たかぎなおこ、青山剛昌、藤子.F.不二雄ら人気漫画家が大勢いるが、中華圏には成功した漫画家はジミー・リャオ(幾米)など数えるほどしかいない。

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日本の児童用絵本は中国の読者から高い人気を博している。売り上げを見ると、中国最大のネットオンライン書店「当当網」の絵本関連の図書の中で、売り上げトップ10の中に日本の絵本が7冊ランクインしている。

河北教育出版社の姜紅(ジアン・ホン)氏は、「世界的に優秀な絵本作家は基本的に児童心理学の専門家であり、子供の世界をよく理解し、自分の目線を落として、子供の目でこの世界を見ることができる。これが国内の作家に備わっていない点だ」と分析する。

「説教臭さが強すぎたり、創造力や独創性に欠けていたり、子供の目線から出発していないというのが、多くの親の一般的な反応だ。子供たちは日本の絵本を非常に好んでいる。中国の読み物はあまりに説教臭い。日本の絵本は、おそらく、文化が近いからだろう、中国の子供でも快適に読み進めることができる」。さらに、多くの母親が「日本の絵本の画風は非常に繊細で美しい」「非常にシンプルだが、子供の創造力を養うことができる」などと相次いで称賛の声をあげている。

国産絵本の製作のコストが高すぎることや、リスクが大きすぎることも発展スピードが緩慢なもう一つの大きな要因となっている。これに比べると、海外の絵本は出版までの準備期間が短く、リスクも小さい。往々にして出版社の第一選択肢となっている。近年、日本の漫画やアニメ、デジタルゲームを好む中国の子供はますます増えつつある。日本の文化を身近に感じる世代が親の世代になっていることも、日本の絵本が中国で人気を徐々に高めている要因の一つとなっている。

極めて困難な状況の中で自分の夢を追い続けているが、率直に言うと、「漫画は儲からない」。中国の漫画家はたいていこのような状況に陥っている。

専門家は、「産業チェーンの未整備が中国の漫画・アニメの発展の最大のボトルネックとなっている」と指摘する。国産漫画の競争力がまだあまり強くないのは、作品が分散しており、漫画の資源をまとめる媒体やプラットフォームが存在していないため、漫画家が安い原稿料で仕事を請け負わざるを得ない状況だからだ。この種の悪循環な環境は漫画・アニメ作家が産業の狭間に陥り、生存が困難な局面を形成している。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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