Record China 2015年6月29日(月) 9時7分
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26日、米ラジオ局VOAの中国語電子版によると、北京環境保護組織「緑家園」は南水北調プロジェクトに関する討論会を開催した。
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2015年6月26日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語電子版によると、北京の環境保護団体「緑家園」は南水北調プロジェクトに関する討論会を開催。専門家は、中国政府は莫大な資金で南水北調プロジェクトを推進しているが、経済コストを考えると「ミネラルウオーターを市民に買い与えた方がマシ」と指摘した。
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中国は現在、アジアインフラ投資銀行の設立を急ピッチで進めているが、中国のインフラプロジェクト自体に関しても依然として議論が交わされている。中国南部の長江領域から北部に水を引く国家プロジェクト「南水北調」は、2014年より正式に給水が開始され、現在では累計5億立方メートルの水が北京に届いている。しかし、環境保護の専門家などからは水源地域の生態系への影響や、当初の予算をはるかに超えた5000億元(約9兆9710億円)という投資に対し、非難の声が集中している。
英BBCによると、北京は世界でも有数の水の浪費都市である。ドイツの1日の平均生活用水量は1人あたり130リットル未満だが、北京は平均300リットルでドイツの2.5倍以上である。また、北京のゴルフ場、私用プール、景観、人口スキー場など、南水北調プロジェクトの水量の半分がこれらのぜいたくな施設で消費される。中国誌「民主と法制」の李蒙(リー・モン)氏は「南水北調プロジェクトには北京特権思想が存在しており、水不足と言いながら水の浪費をやめない」と指摘する。
米誌・エコノミストは以前、南水北調プロジェクトに関し「得られる効果は限定的」とし、水消耗型の経済発展を引き続き推進していくと、南水北調は最終的に中国北部の水源不足を加速させるだけだと指摘した。また、中国の公式サイト「南水北調網」も、南水北調が「南水北耗(南の水を北で消耗する)」にならないよう警告する。これら南水北調プロジェクト論争に関し、人民網は先日掲載した記事で、「経済コストだけ考えていてもだめだ」と反論している。(翻訳・編集/霧島)
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