2015年6月30日、韓国・聯合ニュースは、ギリシャのデフォルト（債務不履行）が韓国経済に大きな打撃を与えると報じた。

【その他の写真】

中国の通信社・中国新聞社は30日、独自に入手したKOTRA（大韓貿易投資振興公社）アテネ支部の報告書「ギリシャの国民投票実施に伴う影響と示唆点」を引用し、韓国企業が現地の取引先、バイヤーなどからギリシャのデフォルトに関する緊急相談を受けるなどの対策に腐心していると伝えた。報道は、「ギリシャのデフォルトで、韓国企業が時限爆弾を手にすることになった」としている。

同報告書は、「韓国の昨年の対ギリシャ貿易額は、14億6000万ドル（約1790億円）に達したが、最近数カ月間、金融機関の信用収縮の激化で多くの企業が取引量が少なく、すぐに売れなかったり希望の価格で売れなかったりする流動性リスクを抱えている状況」としており、主力輸出品である携帯電話、家電製品、合成樹脂、蓄電池、石油化学合成原料などは短期間に大幅に減少すると予想されている。

この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。以下はその一部。

「韓国政府は、『ギリシャデフォルトの影響は微々たるものだ』と言ってたぞ？」

「まず中国が大きな打撃を受けて、それによって韓国経済が混乱するということだ」

「すでに韓国経済は地べたをはっているのに、これ以上どうなるというんだ？」

「ギリシャを見ていると将来の韓国の姿を見るようだ」

「ギリシャがデフォルトになって、いくつかの企業は影響を受けるかもしれないが、韓国の国自体が滅びるほどの影響はない」

「韓国企業って、ギリシャとの貿易がこんなに多かったのか！」

「ギリシャからの造船受注って結構あったと聞いているが、韓国の造船業は破産するのか？」

「ギリシャは観光だけじゃなくて、海運業やサービス業も世界的に有名だったけど、世界経済の悪化で今は稼げていないみたいだ。大韓民国の造船業界も、この先を心配しないといけない。ギリシャの海運が下火になったら船をどこ売るのか？」

「ギリシャのデフォルトで、韓国への影響が心配だ。過去韓国がIMFから支援を受けて、苦しい時期を乗り越えたように、ギリシャもこの難局から早く抜け出せることを願っている」（翻訳・編集/三田）