世界のレアアース需要が減少、中国の影響力が大幅に縮小―海外メディア

Record China    2015年7月12日(日) 5時8分

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9日、参考消息網は、世界のレアアース市場における中国の影響力が大幅に縮小したと報じた。写真はレアアース採掘現場。

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2015年7月9日、参考消息網は海外メディアの報道を引用し、世界のレアアース市場における中国の影響力が大幅に縮小したと報じた。

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米CBSはこのほど放送したレアアースをめぐる番組で、中国が市場を独占しているような取り上げ方をしたが、米誌フォーブスは「このような分析は間違いだ」と指摘する同国の専門家の文章を掲載した。専門家は「中国のレアアース生産量が世界全体に占める比率は数年間で97%から86%に縮小した」と述べ、「中国はかつて自身の市場影響力を試そうとしたが無駄に終わった」と話している。

中国政府が2010年に行ったレアアースの輸出制限で価格は上昇したが、その結果、海外では新たな鉱山を探す動きが広まった。また、レアアースを必要とする企業はこれに代わる材料を見つけ出し、技術力の向上もレアアースの需要量削減につながった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「レアアース価格は過去5年で当初の10分の1に下落。市場規模は170億ドル(約2兆400億円)から10億ドル(約1200億円)前後に縮小した。今年初めに中国は輸出制限を撤廃したが、輸出枠を残したままの状態だった」と報じている。

レアアースの重要性が下がったことで米大手のモリコープは倒産。負債は17億ドル(約2040億円)に上り、レアアース業界の好調を見込んだ投資家にも影響が及んだ。2011年当時、アナリストの間からは「2015年までに世界のレアアース需要は年20万トン以上のペースで伸びていく」との見方が出たが、過去数年の世界の生産量は年11万トン程度だった。独テレビ局はこの状況について「市場に対する過大評価は深刻」と報じている。(翻訳・編集/野谷

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