2015年7月16日、人民網は韓国紙・朝鮮日報の報道を引用し、中国の駐韓大使が韓国側に、中国人観光客の査証免除措置を提案したと報じた。

【その他の写真】

中東呼吸器症候群（MERS）流行の影響で韓国の観光業界は深刻な打撃を受けており、韓国側は中国人観光客の奪回に向けてさまざまな対策を打ち出している。同大使は「MERSを懸念して多くの中国人観光客が日本への旅行を選んでいる。日本から戻った後すぐに韓国に旅行ということは経済的にも負担になる」と指摘。その上で、「韓国の秋の紅葉は有名」と述べ、より多くの中国人観光客を韓国に呼び込むための策として、今後3カ月間に期間を区切ってノービザ措置を実施することを呼びかけた。

韓国の観光業界からもこの措置を積極的に検討するよう求める声が上がっており、韓国政府は内部で協議を進行中と表明している。（翻訳・編集/野谷）