2015年7月28日、韓国・朝鮮日報は、上半期の状況から一転、ドル高・ウォン安が進んだ韓国の外国為替市場について、輸出企業には追い風だが、外国人の資金引き揚げの動きも懸念されると報じた。

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27日のウォン・ドル相場は、約3年ぶりに1ドル＝1170ウォンを割り込んで下落した後、1167ウォンで取引を終えた。ウォン・円相場は一時100円＝885ウォンまで上昇していたが、940ウォンまで下落した。韓国の専門家はこのところのウォン安について、米国の利上げを見越し進むドル高と、株式・債券市場での外国人によるウォン売りを要因として挙げている。

ウォン安は、輸出依存度が高く、これまで円安に苦しんできた韓国経済にはプラスだとする見方が大勢だが、これ以上のウォン安の可能性は低いとみられている。

これについて、韓国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。

「為替が心配のない適正状態だったことなんて、これまであったか？上がっても問題、下がっても問題、その上、動かなくても問題だと言われるだろう」

「また始まった。為替が下がったら終わりだと言ってたのに、上がったら経済危機だって」

「外国人の資本が全部なくなったら、今度は政府が誰のせいにするのか注目だね」

「ウォン安が韓国経済の得にならないことは、経験値でみんな知っている。ウォン安は大企業の利益にはなるけど、庶民への『落水効果』には絶対につながらない」

「今度は輸入物価が上がるのか。国内市場価格の上昇で、庶民だけが駄目になる。大企業は楽しいだろうな」

「ウォンの価値が落ちたということは、それだけ国の力がないということだ。日本が意図的に円安をつくり出し、輸出で稼いで内需も持ちこたえるようにしているのとは、まったく別の問題だと思う」

「むしろ1ドルが800ウォン以下になれば、日本と所得水準が逆転するだろう。将来的にはそうなるかな」（翻訳・編集/和氣）