2015年7月29日、韓国・東亜日報によると、韓国政府が10年以上の月日と8000億ウォン（約880億円）の予算をかけた施設「国立アジア文化の殿堂」の開館まで1カ月に迫る中、ずさんな準備により問題が噴出している。

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アジア文化の殿堂は光州市に9月4日オープン予定。中心となる施設・アジア芸術劇場は、観覧席と舞台が可動式で、ガラス製の壁面が開閉できるという斬新なものだ。しかしこの設計については、08年の報告書で、「舞台装置を活用する公演ができない」、「開閉式のガラス壁では、雨風や外気温との差で利用が難しい」との指摘がなされていた。殿堂の諮問委員を務めた専門家は「専門家の大半が仰天し何度も修正を求めたが、反映されなかった」と明かした。

設計の問題のみならず、残る4施設の展示内容がいまだ決まらないというコンテンツ不足に加え、すでに始まっているチケット販売も10％台前半という事態に陥っている。関係者は「10年も準備してきたのに、と批判を受けそうで恐ろしい」と語った。

これについて、韓国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。

「国民の税金でも国民を怖がらない時代。国民の声に耳を傾けず、自分たちだけうまくやろうとする指導層」

「そのお金は国民の血だ！」

「なぜ専門家の言葉に耳を貸さないんだろう？とうてい理解できない」

「関係者を捕まえて刑務所に入れるべきでは？」

「いったいこの国はどうなるんだろう？」

「文化の殿堂で停滞した光州を再生させようとか言ってたけど、結局駄目だね。運営費もないだろう」

「裏金のにおいがする。捜査しろ」

「8000億ウォンあればロケット開発ができる」

「光州の人は日本人よりも嫌いだ。光州を分離独立させろ」

「こうやって地方差別を解消しようとすれば、国が駄目になる。日本やギリシャを見ても分からないのか？」

「まず、この計画を進めた公務員や議員をみんな集めてくびだ！」（翻訳・編集/和氣）