変革求められる中国企業=「安価な労働力」出稼ぎ労働者の増加が緩やか、人件費高騰は継続―中国

Record China    2015年8月4日(火) 18時55分

拡大

3日、中国・京華時報は、中国の人力資源・社会保障部が先日公表したデータを引用し、出稼ぎ労働者の増加が緩やかとなり、人件費増加傾向は継続されると伝えた。

(1 / 2 枚)

2015年8月3日、中国・京華時報は、中国の人力資源・社会保障部が先日公表したデータを引用し、出稼ぎ労働者の増加が緩やかとなり、人件費増加傾向は継続されると伝えた。

その他の写真

同部は10省500の村を対象に、労働力の流動に関して調査。その結果新たに出稼ぎ労働者となったのは29万4000人で、前年同期比わずかに1%の増加だった。

農村部からの出稼ぎ労働者は10年から増加が緩やかとなり、すでに「尽きることのない労働力」ではなくなっている。安価な労働力の確保が難しくなることで人件費の高騰を招き、14年中国の農村部出稼ぎ労働者の平均月収は2864元(約5万7000円)で、前年より9.8%増加している。

これについて中国社会科学院人口と労働経済研究所の張車偉(ジャン・チャーウェイ)副所長は、「老齢化の加速に伴い、労働者数や出稼ぎ労働者の増加幅が下降している。こうした中で出稼ぎ労働者の人件費が増加することは必然的で、逆らうことのできない状況。企業は安価な労働力に頼った経営を見直す必要があり、今ある労働力を最大限活用するようシフトチェンジすべき」と指摘している。(翻訳・編集/内山)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携