2015年8月6日、豪メディアによると、シドニー大学ビジネススクールが実施した期末試験の結果、400人を超える学生が不合格となり、その大多数を中国人留学生が占めた。10日付で中国メディア・観察者網が伝えた。

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シドニー大学ビジネススクールの期末試験で、必修科目の「ビジネス学の批判的思考」と「ビジネス成功学」を受験した約1200人の学生のうち、「批判的思考」で不合格になった学生は全体の37％、「成功学」の不合格者は12％に上った。そのほとんどが中国人留学生だった。この結果を不満に思う中国人留学生らは「教え方が悪い」と大学側を批判。オーストラリア全国高等教育職員組合（NTEU）はこの問題に関する調査を開始した。

中国人留学生は「今年から試験の方式が変わったのに、大学側による説明がなかった。どのような形式の試験になるのかまったく分からず、試験準備のしようがなかった」と話す。同ビジネススクールのジョン・シェルツ副院長は、「中国人留学生は中国国内で受け身の勉強しかしていないため、批判的思考力が足りない。さらに英語のレベルが低いことが不合格の原因だ」と説明した。また、昨年まではこの2科目は学生が提出した論文で成績評価を下していたが、学生が代筆業者に論文の制作を依頼するケースが多発したため、今年から試験形式をとったと話している。

シドニー大学ビジネススクールは中国人留学生が全学生の60〜70％を占めている。「学生を不合格にするのは大学が学生から授業料を巻き上げようとしているからだ」と中国人留学生は非難する。また、NTEUのジェニー・レー会長も「英語レベルの低い留学生を受け入れた大学側に責任がある」と指摘している。（翻訳・編集/本郷）