Record China 2015年8月23日(日) 7時0分
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色とりどりのバスが走るソウル。バス停には日本で見慣れたものがない。慣れてしまえば合理的だ。ところ変われば品変わるといったところだろうか。
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ソウルには色とりどりのバスが走っている。適当に塗装している訳ではなく、色別に用途が決まっている。赤いバスはソウルの都心と首都圏周辺を結ぶ広域バス。青いバスはソウル市内でも比較的長距離間を結ぶ。緑のバスはソウル市内の比較的狭い地域を走るバスで、各所にバス停がある。緑のバスには普通サイズのバスのほかにマイクロバス程度の小さなバスがあり、マウル(村)バスと呼ばれ、地下鉄の駅から住宅街周辺など最も狭いエリアを運行している。このほかに黄色のバスもあり、主要な地域を巡回している。さらに、高速道路を使ってソウルと遠隔の都市を結ぶ高速バスもある。
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日本ではバス停に時刻表が設置してあるのが一般的だが、韓国では高速バス以外は時刻表がない。電車と違い、運行時間が読みにくいこともあると思うが、時刻表の時間に合わせてバスに乗るのではなく、やって来たバスに乗ることになる。バスの数も多いので、それほど待つ必要もない。路線によっても異なるが、大体10分も待てばやって来る。最近ではバス停に電子掲示板が設置され、あと何分でバスが到着するか一目で分かるようになっている。また、路線番号を入れるとバスの現在地が分かるようなスマホのアプリもあり、便利になってきた。
地下鉄を降りてから自宅まではマウルバスを利用しているが、マウル(村)というだけあって、のどかなバスだ。狭い地域限定のバスなので、同じ人が同じ時間に利用する。運転手とも顔見知りで、運転中でもお構いしに世間話をしている姿をよく見る。車内には運転手の気に入ったラジオ番組が流れていて、大抵ノリの良い演歌だ。乗り遅れた人がいれば、バスが出発した後でも、大抵途中で止まって乗せてくれる。昔の日本のバスみたいだ。バス停で停車した際、時々運転手が降りていなくなることがある。エンジンはかかったままだ。運転手が戻ってくるまでおとなしく待っていると、片手にジュースを持って帰ってきて、悠然と運転席に座り、何もなかったように走り出す。のどが渇いだのだろう。なんとものんびりとした風景だ。
■筆者プロフィール:水田尊久
兵庫県出身。2000年に訪韓し、現地企業で勤務した後、2013年に独立。日韓企業協業支援、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動している。
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