Record China 2015年8月24日(月) 4時20分
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19日、韓国メディアは、自分と少しでも違う人を卑下し「○○虫」と呼ぶ差別が韓国社会に広まっており、誰もが「虫」にされる可能性があると報じた。これについて、韓国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。写真はソウル。
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2015年8月19日、韓国メディア・韓国日報は、自分と少しでも違う人を卑下し、「○○虫(チュン)」と呼ぶ差別が韓国社会に広まっており、誰もが「虫」にされる可能性があると報じた。
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韓国で「虫」の付いた差別用語が使われ始めたのは2000年代初めだという。「脳がない」とばかにする「無脳虫」は、02年に国立国語院の新語資料集にも収録された。以後、こうした用語はインターネット上の一部のサイトなどで主に使われてきたが、最近では韓国人の日常生活にも入り込み、誰もが「虫」に転落し兼ねない状況だ。
例えば、子どもをしつけられない母親は「マム(Mom)虫」、何かと説明が長い人は「説明虫」、何事にも真剣に取り組む人は「真摯(しんし)虫」、日常のあらゆることをSNSに投稿する人は「フェブック(facebookの略)虫」など、何か間違いを犯したわけではないのに、少しでも目に付く行動をするとたちまち「虫」にされてしまうのだ。
評論家のチョン・ドクヒョン氏は、「こうした単語には、短くても強烈な印象を与えようとする意図があるため、今後は虫よりももっと激しい表現が出て来るだろう」と指摘している。
これについて、韓国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。
「こういう表現があまりに広範囲で使われていることが問題だ。みんなが互いを虫と軽蔑し合う社会は異常だ」
「社会が怒りにあふれているんだな」
「でも、こういう現象は顔の見えないネット上だけで起こっている。パソコンの電源さえ切れば、みんな普通の人のふりだ」
「何かというと誰でもパワハラをする社会」
「虫にも劣るような行動をするから虫と呼んでるだけ。自分たちはその行動をまったく反省していない。やっぱり虫だよ」
「国がこんな状況にまでなってしまったとは残念だ。苦しい境遇だから、憎悪と批判ばかりが大手を振るっている」
「こういう言葉を使っている今の20代が社会の既得権層になったとき、どういう評価を受けることになるか恐ろしい」
「飲食店の店員にタメ口でうるさく言う無礼な虫が多い」
「最近のネットのコメントを見てると、ネット自体使いたくなくなる」(翻訳・編集/和氣)
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