八牧浩行 2015年8月21日(金) 10時6分
拡大
21日、東京株式市場の日経平均株価は大幅続落、一時前日比400円安い1万9600円台に沈んだ。4日連続の続落で、取引時間中2万円を下回ったのは7月13日以来約1カ月半ぶり。写真は東京証券取引所。
(1 / 2 枚)
2015年8月21日、東京株式市場の日経平均株価は大幅続落、一時前日比400円安い1万9600円台に沈んだ。4日連続の続落で、取引時間中2万円を下回ったのは7月13日以来約1カ月半ぶり。8月11日の高値2万900円台から10日間1300円以上の棒下げとなった。トヨタやホンダなど輸出関連株を中心に幅広い銘柄が売られ、全面大幅安の展開となっている。
【その他の写真】
世界経済の減速への警戒感が拡大し、世界の株式市場は連鎖全面安の展開。中国を震源地とする世界景気の失速懸念がいよいよ無視できないところに来ている。
20日の米株式相場でダウ工業株30種平均は前日比358ドル(2.1%)安の1万6990ドルと10月下旬以来約10カ月ぶりの安値で取引を終えた。同日の世界各地の株式市場では、日経平均株価はが3.4%下落したのをはじめ、アジア、欧州株式相場が軒並み下落した。
日本の4〜6月期国内総生産(GDP)実質成長率が、年率換算で1.6%減と3四半期ぶりのマイナス成長となった。金融緩和や円安にもかかわらず消費や輸出が減退、デフレ脱却が遠のくマイナス成長となったことで、安倍政権の経済政策であるアベノミクスの限界が改めて露呈したとの懸念も広がりつつある。円安ドル高の流れが止まり、先安観が後退していることも弱材料になっている。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
この記事のコメントを見る
八牧浩行
2015/8/12
2015/8/5
2015/4/1
2014/11/17
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る