朴大統領の軍事パレード参加は北東アジアの戦略図を塗り替える、冷戦の構造に根本的変化か―香港紙

Record China    2015年8月31日(月) 14時37分

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31日、香港紙・明報は、9月3日に中国が開催を予定している戦勝70周年記念式典ならびに軍事パレードに朴槿恵大統領が参加することは、従来の北東アジアの戦略的バランスを大きく変える意味があると報じている。写真は軍事パレードのリハーサル。

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2015年8月31日、香港紙・明報は、9月3日に中国が開催を予定している戦勝70周年記念式典ならびに軍事パレードに朴槿恵(パク・クネ)大統領が参加することは、従来の戦略的バランスを大きく変える意味があると報じている。

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米国の同盟国である日本は出席せず、韓国は出席するという点に、北東アジアの国際政治情勢に大きな変化が起こる可能性を見いだすことができる。米国は、韓国の出席は中韓2国関係だけでなく、地域の戦略的バランスに影響を与えうるものだと考えている。

1950年からの朝鮮戦争では、中国が義勇軍を派遣、米軍を中心とする国連軍、韓国軍を相手に3年間戦った。その後、38度線を境に韓国側には日米、北朝鮮側には中国とソ連が立つという形が続いていた。

韓国、米国、日本対北朝鮮、中国、ロシア(ソ連)という構図は、北朝鮮の核問題を話し合う「6カ国協議」にまで反映されている。だが、朴大統領が米国の制止を振り切って記念式典に出席することは、北東アジアに隠然と存在したこの構図を打ち破る可能性がある。

米国が韓国を重視するのは、北東アジアの喉元で中、ロ、日をけん制できるからだ。韓国にとっても、米軍は38度線に共同で駐留し、先日の緊張状態でも協力による速やかな対応が準備されていた関係にある。一方で、中韓関係には、経済関係が密になる中で、根本的な変化が訪れつつある。中国は北朝鮮を無条件に支持するのでなく、先日の危機においても米韓を公然と非難することはなかった。韓国は、中国が朝鮮半島での戦争の終結と非核化に向けて、イデオロギー先行ではなく実務的な方法で臨んでいると意識するようになった。

今後の北東アジアは、もはやこれまでの「6カ国協議」の枠組みだけで読み解けるものではなく、中国と韓国の関係には新たな変数がもたらされることになるだろう。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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