2015年8月30日、韓国の憲法裁判所が韓国政府に対し旧日本軍の慰安婦問題解決に向けた努力を行わないのは違憲とする判決を下してから4年となるのに際し、韓国外交部が論評を発表、日本に対し問題解決に向けた積極姿勢を求めた。韓国・聯合ニュースが伝えた。

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論評は、韓国政府が昨年4月に日本との局長級協議を開始して以来、8回の交渉を行うなど問題解決に向けた多方面の努力をしてきたとした上で、朴槿恵（パク・クネ）大統領が15日の光復節（日本からの解放記念日）の演説で強調した通り、「日本政府は問題解決に向け、より積極的な姿勢を見せるべきだ」と指摘した。

また、安倍晋三首相が戦後70年談話で歴代内閣の歴史認識を継承するとの立場を示したとし、「日本政府が両国間の未解決の懸案解決のため誠意ある措置を取ってこそ、こうした歴史認識を行動で示したことになる」と主張した。

これについて、韓国のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられている。

「その時代に苦しんだ方々が、一人でも多く生きているうちに解決してほしい」

「韓国政府も言葉だけでなく積極的な行動に出るべきだ。リップサービスだけはOECD（経済協力開発機構）加盟国の中でトップだよ」

「大統領が親日だから、何も望めない」

「韓国は、1965年に締結された日韓基本条約についてちゃんと歴史の時間に教育すべき。自分たちの失敗は無視で、ただ日本のせいにすれば終わりなのか？」

「こういう話は、日本に言うことでなく、韓国の内輪の話では？ただのショーに見える」

「韓国政府が（慰安婦に）補償すべきだ。日本はもう補償を終えているし、朴槿恵の父親が補償金を受け取ったじゃないか」

「安倍首相は『遺憾』という表現を何度もしてきたのに、許してあげないの？」

「日本が慰安婦問題で『遺憾です』とさえ言えば、大統領は『謝罪』として受け取り、メディアは日韓の問題が解決したと言ってお祝いムードになると思うけど…」

「日本とドイツは、過去の過ちを認めるか認めないかという点で違いが大き過ぎる」（翻訳・編集/和氣）