中国のいびつな男女比、独身男性数は2020年にオーストラリアの総人口に迫る勢い―中国メディア

Record China    2015年9月2日(水) 20時30分

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1日、いびつな男女比が問題となっている中国で、5年後の2020年には、独身男性の数がオーストラリアの総人口に迫る勢いとなる。写真は湖南省長沙市でクリスマスイブに嫁探しをする男性。

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2015年9月1日、澎湃新聞は、いびつな男女比が問題となっている中国で、5年後の2020年には、独身男性の数がオーストラリアの総人口に迫る勢いとなると報じた。

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米タフツ大学のエリザベス J.レミック氏らが発表した「中国のいびつな男女比を一人っ子政策のせいにしてはいけない」がメディアによって転載され、議論を呼んでいる。

中国の出生人口の男女比は2014年、女性100に対し男性が115.88となった。2000年の119.2からは改善されたが、国際的に正常とみなされる103〜107に比べれば、著しい男児偏重だ。

中国で30年続く男女比の問題は、根本的な解決策がまだ見つかっていない。過度なまでの出生率の低さに加えて、政策担当者が重視するもう一つの課題となっている。

福建省統計局人口調査センターの姚美雄(ヤオ・メイシオン)副主任は、「中国の独身男性数は2020年にオーストラリアの総人口に迫る。その大多数が生涯を独身のまま送ることになる」と見通しを示した。

いびつな男女比は男尊女卑の観念とそれに伴う人口干渉政策によるものとの見方が主流だ。だが、北京大学人口研究所の喬暁春(チャオ・シャオチュン)教授は「いびつな男女比の唯一の原因を男尊女卑に求めるなら、一人っ子政策が実施される前の1960〜70年代の男女比が正常であったことを説明できない」と話す。

人口学専門家で、米ジョンズ・ホプキンス大学生物統計学博士の黄文政(ホアン・ウェンジョン)氏は、「男尊女卑はいびつな男女比の十分条件ではない。男尊女卑、胎児性別判定、出産コントロールのいずれもが欠けてはならない条件だ」と指摘する。(翻訳・編集/柳川)

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