国連の政治化に懸念、ロシア「本部を中国やブラジルに移転すべき」―ロシアメディア

Record China    2015年9月2日(水) 18時23分

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1日、ロシアの政党「公正ロシア」のレビチェフ党首は、国連改革は組織の主要部門の移転から着手する必要があると述べ、本部を中国やブラジルに移転させるべきだとの考えを示した。

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2015年9月1日、ロシアの政党「公正ロシア」のレビチェフ党首は、国連改革は組織の主要部門の移転から着手する必要があると述べ、本部を中国やブラジルに移転させるべきだとの考えを示した。ロシア・スプートニクの報道を環球網が伝えた。

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レビチェフ氏は「国連改革問題は、予算に大きく貢献しているブラジルや中国へ移転するなど、主要部門を新興国に移すことから着手するべきだ」と述べた。これに加えて、現在の国連の決議は、本部の置かれている場所のために政治化されているとの見方も示した。

これに先立ち、ロシア下院の国防委員会メンバーを務めるイーゴリ・ゾトフ氏は、国連の潘基文(パン・ギムン)事務局長に対し、国連本部を米国から中立国に移すよう求めた。

ロシア紙・イズベスチヤはゾトフ氏の発言を引用し、「国連本部の移転について話し合うことのメリットは明らかだ。各国は国連の世界における位置づけを見直すことができる。また、喫緊の課題として国連を根本的に改革し、現状に適応させなければならない」と主張した。ゾトフ氏は、本部は中立国のスイスに置くべきだとの考えを示し、「米国は査証発給制度を利用して国連のワーキングセッションに参加させる議員を選択することができる」と指摘した。

米国がロシア上院議長のワレンチナ・マトヴィエンコ議長のビザに制限を設けたため、マトヴィエンコ氏をはじめとするロシア代表団はニューヨークで開催される列国議会同盟の会議に出席しないことを決定した。マトヴィエンコ氏に発給されたビザでは、列国議会同盟の会合への出席が禁じられ、国連の枠組み内での会議にしか出席できないとの制限がつけられていた。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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