中国経済の減速がアジア市場に打撃、投資家の間で韓国を避難地にする動き―米メディア

Record China    2015年9月4日(金) 7時20分

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1日、米メディアは中国株式市場の暴落に対する不安から投資家が韓国を避難地にする動きが出ていると報じた。写真は人民元。

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2015年9月1日、中国紙・参考消息(電子版)によると、米メディアは中国株式市場の暴落に対する不安から投資家が韓国を避難地にする動きが出ていると報じた。韓国ウォンの相場が上昇している。

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ブルームバーグによると、韓国ウォン資産は新興市場が低迷する中で注目されるまれな存在になっている。8月24日だけでも投資家が発展途上国から引き揚げた資金は2兆7000億ドル(約324兆円)に上る。とりわけインドネシアやマレーシア、タイが打撃を受けており、2008年のリーマンショックにも劣らない影響となっている。

そうした中、韓国はフィリピンとともにこの混乱の外にある数少ない国として避難地になっている。多くの国が中国経済への依存によってその経済減速の影響を受けているが、新興市場の投資家は以前とは異なり、集団心理に惑わされなくなっている。香港上海銀行(HSBC)の専門家は韓国やフィリピン、さらにベトナムなどの国々は世界的な金融の混乱をうまく受け止めるようになっていると指摘している。

その背景には、1997年のアジア通貨危機後に、より健康的な金融システムや透明性が高く体力のある銀行、合理的な国家資産・負債のバランスシートを実現したことがある。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのエコノミストは、「韓国は全体的に見ると信頼性が高い側に属する」と指摘する。中国経済が減速傾向にあり、米国が利上げをすることで影響が生じても、韓国ウォンは近年最も好調な通貨の1つであり、多くの国が韓国国債を買い入れていることでもそれは証明されていると述べた。(翻訳・編集/岡田)

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