「北京の1日はタバコ40本に相当」は誇張、実際は「6分の1本」―アジア太平洋国際問題専門誌

Record China    2015年9月8日(火) 13時24分

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7日、アジア太平洋の国際問題を専門とするオンライン雑誌「The Diplomat」は4日、「北京の1日はタバコ40本に相当」という指摘は「誇張だ」とした上で、「タバコ6分の1本に相当する」とする医師の話を伝えた。写真はスモッグに覆われた北京。

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2015年9月7日、環球時報によると、アジア太平洋の国際問題を専門とするオンライン雑誌「The Diplomat」は4日、「北京の1日はタバコ40本に相当」という指摘は「誇張だ」とした上で、「タバコ6分の1本に相当する」とする医師の話を伝えた。

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15日付の英誌エコノミストは「北京の空気を吸うことはタバコを1日40本吸うことに相当する」と報じた。

これについて、マイケル・ウェスター(Michael Wester)氏は雑誌「The Beijinger」のエッセーで、「中国のいかなる場所の空気も1日1本のタバコに相当しない。この事実は、北京在住のドクターがすでに11年にブログで指摘している」と応じた。

北京の大気汚染の人体への影響について、同市在住の米国人医師、リチャード・サン・シール(Richard [Saint] Cyr)氏は「北京の1日はタバコ6分の1本相当だ」と指摘する。

同氏によると、08年からの3年間の米国大使館のデータから割り出した、北京の1日のPM2.5の量は1立方メートル当たり100マイクログラム、空気質指数(AQI)では171となり、平均的な大人が1日に吸い込む空気の量は18立方メートルであることから、1日に吸い込むPM2.5の量を1.8ミリグラムと算出した。タバコ1本から吸飲されるPM2.5の量は複数の研究成果から12ミリグラムとされており、1.8ミリグラムはタバコ1本の約6分の1に相当する。汚染の濃度に比例して摂取量は増えるので、AQIが300に達すればタバコ3分の1本、AQI500の日は3分の2本相当まで増加する。

ウェスター氏は、エコノミスト誌の分析について、「1時間を1.5本相当とし、それに24時間をかけた36本という数字を四捨五入して40本としたのではないか」「1時間1.5本(18ミリグラムのPM2.5)は、空気1立方メートル当たりのPM2.5が1万8000マイクログラムとなり、北京の大気汚染が最悪だった日の記録をも大幅に上回ることになる」と指摘している。(翻訳・編集/柳川)

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