中国人の訪日ブーム、8月も拡大、「景気失速」の影響なし=前年比2.3倍の59万人―訪日客総数も64%増、年間で1900万人超達成へ

八牧浩行    2015年9月16日(水) 16時0分

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16日、8 月の訪日外国人客数は、前年同月比64%増の181万人で、これまで8 月として過去最高だった2014年を上回った。このうち中国人訪日客が前年同月比133%増の59 万人と過去最高を更新した。資料写真。

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2015年9月16日、日本政府観光局が発表した8 月の訪日外国人客数は、前年同月比64%増の181万人で、これまで8月として過去最高だった2014年(111 万人)を70 万人上回った。このうち中国人訪日客が前年同月比133%増(約2.3倍)の59 万人と、2カ月連続で50 万人台を記録、月別で過去最高を更新した。中国景気の失速や上海株価急落、天津港爆発などを受けて、中国人訪日客が減少するとの懸念もあったが、影響は全くなかった。

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国別では中国に続いて韓国39万1000人(55%増)、台湾31万4000人(36%増)、香港14万1000人(89%増)の順。この結果、2015年1〜8月の訪日外国人客全体の累計は1287万人と、過去最高だった昨年暦年実績(1341万人)に迫る水準。今年暦年で1900万人に達する勢いだ。中国人訪日客は今年1〜8 月の累計で334万7000人と昨年同期(154万人)の2倍以上に達した。

夏休み・バカンスシーズンに向けた訪日旅行プロモーションが需要を喚起したほか、航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増加、査証免除や要件緩和、昨年10 月からの消費税免税制度の拡充による買い物需要の拡大、円安持続などが、外国人訪日客の増加につながった。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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