Record China 2015年9月28日(月) 15時21分
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27日、中国の習近平国家主席がニューヨークの国連本部で「世界女性サミット」を主催した。習主席はこの日の演説で「女性差別と偏見をなくし、より包容力と活力ある社会に」と訴えたが、こうした動きに各界から批判や疑問の声が届いている。写真は国連本部ビル。
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2015年9月27日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席がニューヨークの国連本部で「世界女性サミット」を主催した。サミットは1995年に北京で開催された世界女性会議から20周年を記念したもので、約80カ国が参加した。習主席はこの日の演説で「女性差別と偏見をなくし、より包容力と活力ある社会に」と訴え、国連の女性事業に1000万ドル(約12億円)を拠出することも表明した。こうした動きに、各界から批判や疑問の声が届いている。台湾のニュースサイト・風伝媒の報道。
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「この20年、中国の人権を取り巻く状況は大幅に改善した」とする習主席に、世界最大の国際人権NGOアムネスティ・インターナショナル東アジア調査部の ローザン・ライフ部長は「虚偽に満ちた発言」と非難。同じく人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチで女性の権利局長を務めるリースル・ガルンソルツは、「こうしたサミットに参加すべきなのは、抑圧行為を行っている中国政府だけでなく、かの地で勇敢に立ち上がる女性たちである」と発言している。中国では、弁護士やジャーナリスト、人権活動家などを中心に多くの女性が政府当局から圧力をかけられたり、監禁されたりしている。
サミット開催前、米国務省は「Free the 20(20人を解放せよ)」との運動を展開し、世界各国で収監中の20人の女性人権活動家を釈放するよう求めた。米国国連大使のスーザン・パワーもこれに賛同している。20人の中には「中国で最も勇敢な弁護士」と称される王宇(ワン・ユー)氏など3人の中国人が含まれている。王氏はスクールセクハラを撲滅する運動に取り組んでおり、今年7月より「国家混乱煽動罪」で中国当局に拘束されている。
なお、次期米大統領選に出馬が目されるヒラリー・クリントン前国務長官は、1995年に北京で開催された世界女性会議に出席した過去があるが、このほど自身のツイッターで習主席を名指しで「恥知らず」と非難している。(翻訳・編集/愛玉)
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