東証株価が米利上げ受け急騰、1万9400円台後半=先行き不透明感薄れ、投資家心理強気に―FRB議長発言も買い材料

八牧浩行    2015年12月17日(木) 10時50分

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17日、東京株式市場で日経平均株価が急騰、一時前日比400円以上高い1万9400円台後半を付けた。16日に米FRBが9年半ぶりの金利引き上げを決定。米金融政策に関する先行き不透明感が払しょくされ、投資家の間に買い安心感が広がった。写真は東京証券取引所。

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2015年12月17日、東京株式市場で日経平均株価が急騰、一時前日比400円以上高い1万9400円台後半を付けた。16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が9年半ぶりの金利引き上げを決定。米金融政策に関する先行き不透明感が払しょくされ、投資家の間に買い安心感が広がった。

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トヨタや三菱UFJなど主力株を中心に幅広い銘柄に買いが入り、全面高の展開。同日のニューヨーク市場が大幅高で大引けたことも背景となっている。

米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0〜0.25%から0.25〜0.50%に引き上げることを決定。市場関係者の予想通りの利上げだったため、東京株式市場でも投資家心理が改善した。

イエレンFRB議長は利上げ決定後の記者会見で、今後の利上げについて「慎重かつ緩やかな引き上げができることを望んでいる」と言明。今後、急激な利上げにはつながらないとの見方が広がった。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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