汚染大省の汚名返上へ、工場閉鎖など環境保護に強硬策―山西省

Record China    2007年10月19日(金) 15時3分

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10月、汚染が深刻なことで知られる山西省で、二酸化硫黄濃度など大気状況を示す数値がやや改善したことが明らかになった。昨年より開始された大規模な汚染対策の成果と見られている。写真は山西省を流れる黄河。

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2007年10月、汚染が深刻なことで知られる山西省で、二酸化硫黄濃度など大気状況を示す数値がやや改善したことが明らかになった。

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山西省といえば、中国一の石炭産出省として環境破壊が進んでいることで知られる。しかし、中国屈指の貧困地域でもあることから、現地政府は経済発展を重視する傾向があり、環境保護対策は遅々として進まなかった。2005年時点で山西省の60%の河川は汚染により使用が不可能となり、省内の11の重点都市の大気状況は2級基準に達しないなど深刻な汚染に苦しんできた。

しかし、同省は2006年から大規模な対策を開始。コークス工場や化学工業など環境負担が大きい業種への銀行貸し出しを制限。環境対策が低レベルの企業を淘汰した。また、国家の産業政策に合った新規産業の育成を目指し、産業構造の転換も図っている。この大きな痛みを伴う対策を、当時の山西省省長・于幼軍(ユー・ヨウジュン)は「手足の一本がもげようとも、汚染対策を実施する」と形容し、不退転の決意を露わにした。(翻訳・編集/KT)

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